「インカインチオイル」は、今話題の、美容に良いオイルです。
α-リノレン酸を50%も含み、それでいて加熱調理にも使用でき、しかも美味しいとか…。
そんな夢のようなオイルがあるのでしょうか?
- インカインチオイルとは?
- インカインチオイルの栄養と効果・効能は?
- インカインチオイルの一日の摂取量は?
などについて解説していきます。
インカインチオイルとは
インカチンオイルの原料となるのは、グリーンナッツという実です。別名サチャインチ、とも呼ばれています。
なんと植樹から約8か月で結実するという、成長の速さも特徴です。
インカインチオイルのほかに、「サチャインチオイル」「グリーンナッツオイル」と呼ばれることもあります。
「インカインチ」とは、「インカの豆」という意味です。
その産地は南アメリカ大陸、ペルー内陸部のアマゾン。
その昔、インカ帝国が栄えた近辺になります。
日本でも岐阜県や石垣島で栽培されています。
緑色をした星形の特徴的な実をつけます。
4~7個の房ができますが、その中のさやと殻を剥き、中のナッツを取り出して搾ると、オイルになります。
グリーンナッツ(サチャインチ)は、アマゾン地域の原住民によって食べられてきた植物です。
炒り豆や生のままや炒った後に豆をすり潰してスープやサルサの素材として使います。
インカインチオイルの栄養と効能・効果は?
インカインチオイルの栄養ですが、
オメガ3脂肪酸のα-リノレン酸を約50%、抗酸化のビタミンEも豊富に含んでいることが特徴です。
また、インカインチオイルには9種の必須アミノ酸
(イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニンフェニルアラニン、スレオニン、トリプロファン、バリン、ヒスチジン)他、非必須アミノ酸も含まれています。
インカインチオイルの効能・効果は?
- 脂肪燃焼効果があるので、ダイエットに効果的
- 胃腸の調子を整え、便秘改善の効果あり
- 血栓を解消し、血流を良くしてくれるので、動脈硬化や脳梗塞の予防に
- 血流の流れが良くなるので、冷え性や肩こり改善の効果も
などがあります。
ビタミンEが多い食品として
100g中
- ひまわり油・・39mg
- べに花油・・27.4mg
- アーモンド・・30mg
- らっかせい・・11.4mg
などがありますが
インカインチオイルには、天然ビタミンEが100g中200mgも含まれています。
強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ役割があります。
また、血管拡張をすみやかにし、血管内で血液が凝固するのを防ぎます。
血管を酸化から守り、血行を促進する効果があります。
そのため、動脈硬化・心筋梗塞などの生活習慣病の予防に効果があり、若返りのビタミンとも呼ばれています。
インカインチオイルは、オメガ3が50%以上含まれていますので、抗酸化作用はオリーブオイルの2.5倍と言われています。
インカインチオイルの1日の摂取量は?
インカインチオイルの一日の摂取量としては
- 成人男性は小さじ1杯半
- 成人女性は小さじ1杯
成人女性ですと1日辺り、α-リノレン酸を2.2g以上取ることが推奨されています。
インカインチオイルにはα-リノレン酸が50%以上も入っているので、4g程(小さじで5g程)で理想の量を達成することができるのです。
飲み方としては、そのまま生で飲むのはもちろん、スープやお味噌汁に入れても良いでしょう。
料理にかけたり、バター代わりにパンにつけるのも良いですね。
炒め物の調理にも使えるので、使い勝手が良いです。サラダ油代わりに使ってください。
インカインチオイルのα-リノレン酸
インカインチオイルは
- 抗酸化成分のビタミンEが豊富だから酸化しにくい
- 加熱調理してもα-リノレン酸含有量がほとんど落ちない
- 苦みなどが少なく、美味しい
と、良いこと尽くし。
ところで、α-リノレン酸をご存知ですか?
別名オメガ3とも言い、体の様々な機能を維持する重要な働きを持っています。
オメガ3とオメガ6は 1:4 のバランスで良いとされています。
ですが、オメガ6の過剰摂取になりがちで、オメガ3が不足しているのが現代の食生活での現状です。
インカインチオイルにはオメガ3(α-リノレン酸)が50%以上含まれています。
オメガ3(α-リノレン酸)は、体内でエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)に変換され、健康に良い成分として活躍してくれます。
しかもα-リノレン酸は脂肪と交じり合わず分離するため、体内に溜まらず体脂肪になりにくいのです。
しかも体内に溜まった油を減らす手助けもするので、ダイエットにも効果的なのです。
しかも脳の働きにも良いのです。
脳は体の中で最も脂質の割合が高く、水分を除けばその重さの約60%が油なので、良い油を取ることが脳の情報伝達のスピードや正確性、集中力や判断力にも変化が現れます。
オメガ3は脳の正常な働きを維持するうえで、とても重要な機能を担っているのです。
良いオメガ3を取ることが、脳機能に良い影響を与えます。
インカインチオイルとそのほかのオメガ3オイル
そんなα-リノレン酸を含むオイルと言えば「亜麻仁油」「エゴマ油」「シソ油」などが有名ですね。
食品で言うと、青魚にも含まれています。
しかし、一般的にα-リノレン酸を多く含むオイルは、「酸化しやすい」「癖がある」と言ったところも…。
例えば亜麻仁油ですと、加熱調理をすると栄養素が熱によってダメになってしまいますし、クルミの渋みのような、独特の苦みがあります。
なので、ドレッシング代わりに野菜にかけたりと、生で摂ることになると・・
どうしてもあの独特の苦みが苦手な方には辛いものがあります。
その点、インカインチオイルは、酸化しにくく、α-リノレン酸含有量がほとんど落ちないです。
また、少し青臭さもありますが、味は苦みが少なくあっさりしていて美味しいです。
インカインチオイルの特徴は?
一般的にオメガ3系オイルは劣化、酸化しやすいために加熱調理に不向きです。
ですが、インカインチオイルは天然のビタミンE(yトコフェロール)が大変豊富に含まれています。
そのため、加熱調理で5分程度、電子レンジなら10分程度の加熱も可能です。
そして、マッサージオイルとしても使えます。
お肌に塗ると、アンチエイジング効果があります。
オメガ3脂肪酸には炎症を抑える効果があり、花粉症やアトピー等のアレルギー症状に効果的です。
継続的に取ることで症状が緩和するので、ぜひ続けてみてくださいね。
まとめ
インカインチオイルとは何?栄養と効果・効能!についてはご参考になったでしょうか。
オメガ3とビタミンEが多く酸化に強い「インカインチオイル」はすごいですね。
インカインチオイルの保存方法ですが、高温多湿の場所や直射日光が当たる場所は避けて、冷蔵庫などの冷暗所で保管してください。
開封後は特に、冷蔵庫に入れてくださいね。
コメントを残す コメントをキャンセル