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こめ油のメリットとデメリットは?栄養もご紹介

こめ油のメリットとデメリット

毎日の料理に欠かせない油ですが

スーパーで最近よく見かける「こめ油」

その名の通り、米を元に作られている油です。

原料は、玄米を精製して出来る米ぬかと米の胚芽です。

クセもなく栄養価も高いと注目されている「こめ油」

  • こめ油のメリットとデメリットは?
  • こめ油の栄養は?

などについて、ご紹介していきます。

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こめ油のメリットは?

こめ油のメリットがこちらです。

  • 油酔いが少ない
  • 汚れが付きにくい
  • 酸化しにくい
  • クセがない

油酔いが少ない

まずは油酔いが少ないので、油料理の臭いが苦手な方でも苦にならないことがあげられます。

揚げ物をした時の臭いで、気分が悪くなったり食欲が減ることを「油酔い」といいます。

これは油脂を加熱する際に発生する、アクロレインという物質のせいです。

こめ油は加熱臭が優しいので、油酔いしにくいのです。

また、胸焼けも少なくなります。

汚れが付きにくい

汚れが付きにくくすぐ落ちるので、後片付けが楽です。

こめ油は油のキレがいいうえに、鍋などに付着する油の量が少なく、お片付けがしやすいのです。

こめ油はべたつきが少なくさらさらしています。

ですので、手荒れや肌荒れ防止に、気になる部分にこめ油を薄く塗ることで肌に油層を作って潤いを保つことができます。

日本人が昔から美容のために、お風呂後の肌に米ぬかの袋をはたいて肌を守っていたのも、この知恵なのですね。

酸化しにくい

米油は、加熱しても他の油に比べて酸化がしにくいのです。

現在、日本で製造されるポテトチップスのほぼ全量が、こめ油かこめ油を配合した油で揚げられています。

そしてこめ油は、血中コレステロールを下げる成分が植物油で最も高く、ベニバナ油と混合するとその効果がさらに高くなると言われています。

クセがない

こめ油には、クセや独特な臭いがなく、そのまま食材にかけても炒めても、食材の味を引き立てます。

ご飯を炊くときにこめ油を少し垂らすと、米本来のコシとしっとりとした旨味がでます。

お米2合につき、小さじ半分程度が適量です。

また、ドレッシングの材料にも良いでしょう。

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こめ油のデメリットは?

こめ油のデメリットは?

こめ油の値段が高い

こめ油のデメリットとしては、値段が高い事です。

なにしろ玄米100㎏を原料として、とれる油はたったの1㎏です。

圧搾法で作らてたこめ油は、もっと少なくなります。

当然、他の油と比べて高くなるのです。

こめ油は危険?

こめ油が危険と言われる理由

  • 溶剤による精製方法
  • カネミ油症事件

①溶剤による精製方法

こめ油のいろいろな作り方
大きく「圧搾法」「抽出法」「圧抽法」に分かれます。

原料に圧力をかけて、油をしぼり取る・・圧搾法

「圧搾法」で搾油し、加熱処理を最小限に抑え溶剤を一切使用しないで精油した・・スチームリファイニング製法

溶剤と膜分離の併用による・・抽出法

圧搾法と抽出法を併用した方法・・圧抽法

があります。

その中でも溶剤の抽出方法には、ノルマルヘキサン(n-ヘキサン)という薬剤を使用します。

これが体に有害なため、こめ油は危険という説もあります。

しかし実際にはこめ油は溶剤抽出の後で高温で蒸留するため、この時にノルマルヘキサンは揮発してなくなります。

製品に有害な物質の残留がないことは多くのメーカーで説明されています

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そして、抽出法・圧抽法以外の作り方では、ノルマルヘキサンは使われておりません。

どうしても気になる方は、少し高価になりますが、圧搾法・スチームリファイニング製法で作られた油を使用してください。

②カネミ油症事件

以前、カネミ油症事件という事件がありました。

1968年カネミ倉庫が製造していたこめ油にダイオキシン(PCB)が製造過程で混入し、その油を使用した方々やその胎児などに障害などが発生しました。

中毒症状を起こした方には死亡者もいたため、海外でも大きく取り上げられました。

怖ろしい事件であり、けっして繰り返してはいけない事です。

しかし、この件はこめ油本来のものとは違い、毒物が混入してしまったが為に起こった事件です。

公害ではあったものの、これがこめ油=危険という誤った認識ができてしまったようです。

しかし、こめ油を使用しても同じ事は起こる可能性は低いので、ご安心ください。

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こめ油の栄養は?

こめ油の栄養価は高く

  • オレイン酸(42%)
  • リノール酸(37%)
  • ビタミンE(トコフェロール)
  • トコトリエノール

が入っています。

オレイン酸は心臓疾患を防ぐ善玉コレステロールの値はそのままに、悪玉コレステロールの値を低下させる働きがあります。

リノール酸には、血中コレステロールを低下させ、血栓の硬化を防止する働きがあります。

ビタミンEには抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。

アンチエイジング効果に期待されます。

特にトコトリエノールの抗酸化力は強く、ビタミンEの抗酸化力よりも約50倍の力があると言われております。

別名スーパービタミンEと言われております。

その他にも

  • コレステロールの体内への吸収を阻害する植物ステロール
  • 更年期障害、胃腸神経症などの改善に効果のあるγ(ガンマ)―オリザノール

などが含まれています。

そして、こめ油の特徴は脂肪酸のバランスが良いところです。

油はリノール酸やオレイン酸、リノレン酸などの多くの脂肪酸で構成されています。

この割合が油によって違うのです。

大豆油やコーン油はリノール酸が多く、菜種油やオリーブ油はオレイン酸を多く含んでいます。

それに対してこめ油はオレイン酸約42%、リノール酸37%と非常にバランスが取れています。

効用としては

  • アンチエイジング(抗酸化)
  • がんや生活習慣病への予防
  • 美肌、保湿効果

などが期待されます。

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まとめ

こめ油のメリットとデメリットは?栄養もご紹介についてはご参考になったでしょうか。

お米が主食の日本には、もみと胚芽がたくさんあります。

こめ油を使う人が多くなれば、その分消費も進んで、手軽で安価で良質なこめ油が手に入るのではないでしょうか。

簡単にまとめると

こめ油のメリット

  • 油酔いが少ない
  • 汚れが付きにくい
  • 酸化しにくい
  • クセがない

こめ油のデメリット

  • こめ油の値段が高い
  • こめ油は危険?
    ①溶剤による抽出方法
    ②カネミ油症事件
    こめ油=危険という誤った認識ができてしまった

こめ油の栄養は?

  • オレイン酸
  • リノール酸(
  • ビタミンE(トコフェロール)
  • トコトリエノール

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