通販サイトなどで見られるごぼう茶の広告には、
「体に安心」「肌が滑らかになる」「便秘解消」といった健康効果が紹介されているのを目にします。
確かに、腸の健康は全身の調子に大きな影響を与え、腸内環境を整えることが健康への基本と言えます。
そのため、多くの人々がごぼう茶の効果を実感している可能性が高いでしょう。
そこで、気になるごぼう茶の詳しい効能などについて解説していきます。
心配な副作用のことなども説明しますので参考にして下さい。
ごぼう茶の成分や効能は?
ごぼうを細かく切って乾燥させたものを焙煎して作ったハーブティがごぼう茶です。
昔から健康への期待が高く、広く利用されてきたごぼうがお茶になると、どのような成分が含まれ、どのような健康効果が期待できるのでしょうか。
ごぼう茶の成分
サポニン・イヌリン・カリウム・食物繊維・ビタミンC・アルギニン・アスパラギン酸などで、特に食物繊維とサポニンが豊富です。
ごぼう茶の効能
もちろん、ごぼう茶を飲むだけでこれらの症状がすぐに改善するわけではありません。
軽い運動や食生活の見直しと組み合わせて、ごぼう茶を生活の一部として取り入れることは良い選択肢の一つだと考えられます。
サポニン
ごぼうの皮の部分に多く含まれているのがポリフェノールの一種であるサポニンです。
ポリフェノールには高い抗酸化作用があることで良く知られています。
年齢と共に体内に現れる「サビ」を除去する効果が期待できる成分です。
そのため、アンチエイジング、美肌、ガンや生活習慣病の予防など、さまざまな健康効果が期待されます。
さらに、血液循環を改善する効果もあり、冷え性の緩和も期待できます。
冷えは多くの人が悩まされるつらい症状です。
血行が悪いことで頭皮が硬くなり、髪の状態が悪化したり、母乳の分泌が不足したりすることがあります。
また、サポニンがコレステロールの吸収を抑え、動脈硬化を予防し、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを軽減します。
もう一つ、サポニンには優れた殺菌作用があります。
体内に入ってきたウィルスなどを撃退、その上滋養強壮効果も持っています。
免疫力を上げ、細菌やウィルスに負けない体に導いてくれます。
イヌリン
ごぼう茶には水溶性食物繊維のイヌリンも含まれています。
便秘解消の強い味方になってくれるうえに、含まれるオリゴ糖は腸内の善玉菌を増やす効果もあります。
健康の要でもある腸内環境を整えるのに役立ちます。
デトックス効果もありますからダイエットにも期待ができそうですね。
カリウム
カリウムが体内の余分な水分を排出し、むくみの解消。
また、ナトリウムの排出を促し高血圧予防にも期待できます。
食物繊維
腸内環境を整え、便秘解消や免疫力アップにつながります。
ビタミンC
コラーゲンの生成を促し、肌のハリや弾力を保ちます。
アルギニン・アスパラギン酸
成長ホルモンの分泌促進、新陳代謝、老廃物処理、肝機能促進、ミネラルの運搬など免疫能を高めることが報告されています。
また、アンモニアの解毒作用もあります。
ごぼう茶の副作用は?
そんな身体に良い効果がたくさんあるごぼう茶ですが、飲みすぎることで副作用はないのでしょうか。
基本的に副作用の症例は報告されていません。
カフェインは含まれていませんから安心して飲むことが出来ます。
食物繊維をたくさん含んだ食品です。
ですので、あまりたくさん摂取するとお腹をこわしてしまう危険性もあります。
あまりガブガブ飲みすぎない方が良いですね。
また、キク科アレルギーのある方や腎臓疾患を持っている方は注意が必要です。
ごぼうはキク科の植物だという事です。
キク科の植物に花粉症などのアレルギーのある人は気を付けて下さい。
腎臓の機能が低下・腎臓腎臓の病気を持っている方は、ごぼう茶に含まれる「カリウム」が問題を引き起こすことがあります。
水に溶けやすい成分ですので、水分を多く摂取することで、体内のカリウムを排泄しやすくなります。
また、ごぼう茶は、妊婦さんや授乳中の方、持病のある方は、医師に相談してから飲むようにしてください。
ごぼう茶の飲む以外の使い方
「お茶」という名前がついているため普通のお茶の味わいを想像すると、少し裏切られるかもしれません。
やはりそこは原料がごぼうですから、煮だしているときに漂ってくるニオイは「ごぼう」そのものです。
ニオイほどではないにしろ「おいしい!」というほどでもありません。
もともとごぼうは、漢方薬として使用されていました。
薬としての特性を考えると、口にする際に特にクセがあるわけではなく、飲みにくいと感じることはあまりありません。
しかし、お茶としての風味が苦手な場合や、少し抵抗がある場合は、代わりに味噌汁や煮物の出汁に利用することもできます。
豚汁にはごぼうの出汁が欠かせませんから、それを考えると料理に使うことに問題はないのです。
ごぼうを食べるのが苦手という方でも、この方法でしたら、手軽にごぼうの栄養を摂ることも出来ます。
ですので、便利な方法ではないでしょうか。
ごぼう茶の作り方
ごぼう茶を作るには、こちらの2つの方法があります。
- 天日干し
- 電子レンジ
ごぼうの大切な栄養であるサポニンは、皮の部分にたくさん含まれています。
きれいに洗った皮つきのままの、ごぼうで作るようにしてください。
天日干し
- ごぼうを十分に洗って、皮を剥く
- 薄切りにする
- 新聞紙の上にごぼうを重ならないように広げる
- 3日から5日ほど、日光に当てて天日干しする
- 乾燥したら、茶葉状に細かく刻む
乾燥がまだの場合は、フライパンで焦がさないようにパリパリになるまで炒れば完成です。
小さな鍋で煮だして召し上がってくださいね。
電子レンジ
- ごぼうを十分に洗って、皮を剥く
- 薄切りにする
- 耐熱皿に並べ、ラップで覆う
- 電子レンジで5分から7分ほど加熱
- 冷ましてから、茶葉状に細かく刻む
ごぼう茶作り方のポイント
- 皮ごと使用することで、より多くの栄養素を摂取できる
- 薄く切るとごぼうは乾燥しやすくなる
- 天日干しの場合は、直射日光が当たる場所で乾燥
- 電子レンジの際は、ごぼうが焦げないように十分に注意してください
まとめ
ごぼう茶の効能や副作用は?飲む以外の使い方や作り方も解説!についてはご参考なったでしょうか。
ごぼう茶は市販のものもありますが、自宅で作ることも可能です。
ごぼうは中国から日本に導入された薬草です。
「牛蒡子」として知られる漢方薬には解毒や殺菌などの効能があります。
その根は「牛蒡根」として新陳代謝を促進し、利尿作用を高めるために利用されていました。
さらに、朝鮮人参に含まれるサポニンという成分もごぼうに含まれています。
比較的手ごろな価格で入手できるごぼう茶でも同様の効果が期待できることは非常に嬉しいことです。
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