硬い殻の中から姿を現すピーナッツには、茶色い薄い皮がついていますね。
その皮、どうしていますか?
剥いて食べる方が多いのではないかと思います。
ピーナッツのあの薄っぺらいパリパリの皮。
あの皮には、とても素晴らしい栄養が含まれているのです。
- ピーナッツの皮の栄養
- ピーナッツの効能
- ピーナッツの食べ過ぎ注意!一日の適量は?
等についてお伝えします
ピーナッツ 皮の栄養
ピーナッツのあの茶色い薄い皮には、たくさんのポリフェノールが含まれているのです。
ポリフェノールは高い抗酸化作用を持つ物質です。
ピーナッツの薄皮には、実にはほとんどない、ポリフェノールの一種の「レスベラトール」が含まれています。
その他では、ブドウの皮、皮ごと絞る赤ワインにも含まれています。
レスベラトロールは、私たちの身体の細胞内の活性酸素を抑制し酸化を防いでくれます。
活性酸素は、私たちの身体をサビさせてしまう原因になるもので、身体の老化や生活習慣病、ガンなどの病気の原因にもなりかねないもの。
このレスベラトロールの持つ働きによって、私たちの身体を紫外線や酸素から守ってくれます。
とても頼りになるボディーガードのような存在です。
ですから、メタボ、血流改善などに非常に効果的な栄養なのです。
生活習慣病の予防にも効果的で、若返り効果も期待できます。
ピーナッツの皮ごと食べるには、茹でピーナッツが、おすすめです。
細胞の壁が壊れていて柔らかく、栄養の吸収もいいです。
2006年、アメリカのハーバード大学と米国立老化研究所がレスベラトールについて共同研究を実施。
肥満のマウスにこのレスベラトールを投与したところ肥満による悪影響が減少、長寿の遺伝子として注目されるようになりました。
※あくまでも、動物実験の結果で、ヒトの影響については、さらなる研究が必要とも言われています。
「ピーナッツの実」の効能
本来ならば主役のはずの落花生(ピーナッツ)の話が後回しになってしまいました。
さて、落花生の実(ピーナッツ)にはどんな栄養が含まれているでしょう。
こちらも栄養満点です。
炭水化物、タンパク質、ビタミンE、ビタミンB群、葉酸、ナイアシン、レシチン、モリブデン、食物繊維、リノール酸、オレイン酸、亜鉛等々。
どんな効果があるのか、その効能をいくつか挙げてみますと、
- 「ビタミンB12」造血作用があり貧血対策に
- 「レシチン」脳の神経細胞の働きを助けて記憶力をアップさせる効果が期待できる
- 「オレイン酸」悪玉コレステロールを減らす不飽和脂肪酸
- 「ビタミンE」抗酸化作用を持つ
また、豊富なタンパク質は健康な肌を作るのにも役立ちます。
食物繊維は便秘にも効果的ですね。
また、55以下の低GI食品で、血糖値の上昇するスピードを数字で表すGI値(グリセミックインデックス値)は28
血糖値の急上昇を抑える事の出来る食品でもあります。
ちなみに白いご飯は84、食パンは91で高GI食品
キュウリは23で低GI、ピーナッツはキュウリに近い数字なんです。
血糖値の急上昇が抑えられるという事は、糖質が脂肪になるのを抑える効果があるという事で
ダイエットにも活用できる食材でもあります。食物繊維も含まれていますから、便秘解消に一役買ってくれます。
ピーナッツの食べ過ぎ注意!一日の適量は?
そんなに栄養満点なら、たくさん食べないと!それはダメなんです。
ピーナッツ食べよう!そう思った方、塩分の摂り過ぎにならないよう、購入する時は薄皮付きの素焼きピーナッツを選んで下さいね。
塩分の摂り過ぎは高血圧などの生活習慣病の原因にもなりかねません。
身体の事を考えて摂る食品で身体に悪影響を及ぼす、なんて事になったら元も子もありませんから。
また、ピーナッツのカロリーは、中くらいの大きさのピーナッツ1粒0.6gとして約4キロカロリー、30粒で約120キロカロリーになります。
ピーナッツ30粒でご飯軽く1杯分に相当します。
ですから、あまりたくさん食べるとカロリーオーバーになってしまう危険性があるのです。
その他に、ピーナッツに含まれるリノール酸は、多く摂り過ぎると善玉コレステロールを減らしてしまう可能性もあります。
また酸化されやすい為過酸化脂質になり、ガンへのリスクも心配さます。
食べ過ぎるとニキビが出来るのはこの過酸化脂質のせいで、
アンチエイジングや美肌に良いとされる一方で、シミやシワなどの原因になってしまうんです。
やはり、適量を守る事はとても大切な事なのですね。
1日20g(20~30粒程度)を目安として毎日の生活に取り入れるようにすると良いのではないでしょうか。
また、古くなったピーナッツは酸化していて、体に良くないので食べるのは控えた方がいいです。
ピーナッツの豆知識
ピーナッツの原産地は、南米アンデス地方
コロンブスが、西インド諸島を発見した時、現地で食べられていたものを食料として使用しました。
それがきっかけで世界中に広まる事になったと言われています。
日本にはお隣中国から入ってきました。
南京豆と呼ばれるのはそれが理由なんですね。
中国では落花生と呼ばれていて、日本でもそのまま同じ名前で広まりました。
まとめ
「ピーナッツの皮」の栄養などについてのまとめはご参考になったでしょうか。
塩分の取り過ぎには、注意が必要ですが、塩ゆでの落花生は美味しいですよね。
生の落花生が手に入ったら水に対して一割の塩を入れ、40分程茹でて塩ゆで落花生を作ってみてはいかがでしょう。
食べ始めたら止まらないですが、そこは心を鬼にして適量を守って食べるようにしましょう。
参考までに、落花生のあの網目の模様の殻、表面の細かい穴がシックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドを吸収してくれると言われています。
細かく砕いておいておくだけで良いそうなので、トライしてみてはいかがでしょうか。
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