
初夏になると店先に青い梅が並び始めます。
梅酒や梅干しなどを漬けて、今年は美味しく出来るかな…などと想像するのは楽しいものです。
そんな青梅を使って梅シロップを作ることも出来ます。
梅シロップは子供から大人まで楽しめる、美味しくて身体に良い効果のある飲み物として人気です。
そこで、そんな梅シロップについて
- 梅シロップはいつ飲む?
- 梅シロップの期待される働きや作り方は?
などを解説していきますので、参考にしてみて下さい。
梅シロップはいつ飲む?
おいしくて飲みやすい梅シロップですが、どのタイミングでいつ飲むとより効果的なのでしょう。
基本的にはいつ飲んでも、身体に良い効果を生み出します。
おすすめは
朝食・昼食の食中・食後
梅シロップに含まれるクエン酸により
- 消化をスムーズにし、腸内環境の改善
- カルシウムや鉄の吸収を促進
が期待されます。
夏の食欲がない時は、食前に水で薄めて少し飲むと「食欲の刺激」に繋がります。
また、運動後、薄めて飲むと、クエン酸が乳酸を分解してくれることにより、疲労回復効果が期待されます。
ただし、避けたいタイミングもあります。
梅シロップは体内に入るとアルカリ性に変わります。
ですが、体内に入る前は、酸性です。
- 空腹時
- 就寝前
空腹時
梅シロップはクエン酸が強いので、空腹時に飲みすぎると、胃腸の弱い方は、胃に負担がかかってしまう可能性があります。
就寝前
酸が強いので歯にも影響が出る場合があります。
朝食時や昼食時などに飲むのであれば、唾液やほかの飲み物などで流される確率が高いですが、
夜は、睡眠中の唾液の減少によって、歯に与える影響を完全に取り除くことは出来ないことになります。
お風呂上りに飲む場合も、飲んだ後しっかり口の中をきれいにするようにすると安心です。
梅シロップを飲んだ後は、30分ほどしてからフッ素入りの歯磨き粉で歯磨きするといいですよ。
30分ほどしてから歯磨きをする理由は
口の中が酸性の状態になると歯のエナメル質が柔らかく溶けやすくなっています。
その状態で歯磨きすると、摩擦によりにエナメル質が削れてしまうのです。
就寝前に梅シロップを飲むのは、避けたほうがいいです。
梅シロップのデメリット
おいしく食事を摂りたい場合は良いのですが、梅シロップは、食欲増進になります。
ですので、ダイエット中の場合は食べ過ぎに繋がってしまうので避けたほうが良いでしょう。
そして、梅シロップには糖分も多く含まれています。
おいしいからと何杯も飲んでしまうと、糖分の摂り過ぎになりますから注意してくださいね。
梅シロップの期待される働きは?
梅は、はるか古代ギリシアの時代から、また日本へは約2千年前に伝わり
その梅の効能は知られていて、人が生きていくために必要なエネルギーを作り出す力を持ち、人々の健康を維持し続けてくれているのです。
梅には健康効果の高いクエン酸、リンゴ酸、カリウムの他多くのビタミンなどの栄養素がギッシリ詰まっています。
サプリメントの力を借りることも大切ですが、自然の力を借りられるのであればなんとも心強いことだと思いませんか?
子供から大人まで飲むことのできる梅シロップにどのような効能があるのか、解説していきます。
クエン酸の期待される働き
☆エネルギー代謝のサポート
体内のクエン酸回路(TCAサイクル)において、糖や脂質の代謝を促す役割を担っています。
この働きにより、エネルギー産生をサポートし、疲労感の軽減に寄与する可能性が指摘されています。
☆血液循環
クエン酸が血小板凝集を抑制し、血液の流動性を改善する作用が報告されています。
☆腸内環境の維持
腸内の善玉菌を増やす働きがあり、排便リズムの調整や腸内細菌バランスの維持に役立つとされています。
梅干しに含まれる食物繊維との相乗効果で、消化器系の健康サポートが期待されます。
☆肝臓機能
クエン酸回路の正常な働きが肝臓の代謝機能を支えるとされ、栄養素の分解・合成プロセスを円滑にする可能性があります。
特にアルコール代謝に関与する酵素の活性化に寄与するメカニズムが研究されています。
☆ミネラル吸収の促進
カルシウムや鉄などのミネラルと結合し、吸収率を高める「キレート作用」を持つことが確認されています。
この特性から、骨形成や貧血対策の栄養補助として注目されています。
☆神経機能
カルシウムが神経伝達物質の放出に関与するため、クエン酸によるカルシウム吸収の促進が間接的に神経機能の維持に寄与する可能性があります。
ただし、ストレス緩和との直接的な関連性についてはさらなる研究が必要です。
クエン酸は、体内で三大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質)を分解し、エネルギーを生み出す「クエン酸回路(TCAサイクル)」の中心的な役割を担っています。
この回路が正常に働くことで、食事から摂取した脂肪や乳酸などが効率よくエネルギーに変換され、全身の細胞に供給されます。
また、クエン酸は肝臓のエネルギー代謝をサポートする働きがあり、肝臓の負担を軽減することにもつながるとされています。
さらに、クエン酸にはミネラル(カルシウムや鉄など)の吸収を助ける作用があり、カルシウムが神経の情報伝達や精神の安定に関与していることから、間接的に神経の安定やストレスの緩和に役立つ可能性があると考えられています。
そんなクエン酸を含む梅シロップ、作ってみたくなりませんか?
次の項では梅シロップの作り方をご紹介します。
梅シロップの作り方は?
材料は青梅1㎏に対して氷砂糖も同量の1㎏を用意します。
あとは4リットルの蓋つきのビンと竹串、これで全てです。
まず初めにビンの消毒です。梅が出回る季節になると果実酒などを作る蓋つきのビンも見かけますが、それで大丈夫です。
そのビンを煮沸消毒します。沸騰したお湯をビンに少し注ぎ、ビンの内側をまんべんなく回し(熱いですからやけどしないように気を付けて下さい)、その後きれいな布巾などで拭き上げ、逆さにして完全に乾かします。
煮沸消毒と聞くとグラグラと煮立った熱湯の中に入れるイメージがありますが、これで消毒完了です。
次は主役の梅の番です。
梅は丁寧に流水で洗い、たっぷりの水に漬けて1~2時間かけてあく抜きをします。
完熟梅の場合は、アク抜きしなくても大丈夫です。
完熟梅は、青梅より酸味が少ない、糖度が高く発酵しやすいなどのデメリットもあります。
その後きれいなタオルで梅の水分をふき取ります。
ここで水分が残ると、カビなどの原因になるの注意してください。
竹串でヘタの部分を取り除きます。
このヘタ取りの作業がおいしい梅シロップを作るポイントになります。
少し面倒かもしれませんが出来上がりを楽しみに頑張りましょう。
梅を冷凍するとカビや発酵を防ぐことができます。
ですが、デメリットとして、梅の香り・味の変化や煮崩れなどがあります。
ヘタ取り作業の終了まで来たら後は簡単です。
梅と氷砂糖を半分にして梅→氷砂糖→梅→氷砂糖の順にビンに入れ、冷暗所に保管すれば1週間から10日ほどで出来上がります。
この後、梅を引き上げ、シロップを布で濾してアクを取り除き、沸騰しないようにアクを取りながら15分位弱火にかけ、冷めたら完成です。
ビンなどに入れて冷蔵庫で保管しますが、しっかり密閉された状態であれば1年くらいは保存が可能です。
発酵しやすいので気を付けて下さいね。
夏の暑い時は、冷蔵庫に保存することをおすすめします。
まとめ
梅シロップはいつ飲む?効能から作り方までご紹介!についてはご参考になったでしょうか。
梅シロップは市販のものもありますが、やはり手作りは無添加なので安心です。
出来上がったシロップは薄めて飲むだけでなくゼリーにしたり、かき氷のシロップにしたりと様々なメニューに活用できます。
梅を漬けている途中で毎日ビンをやさしく揺すってあげると氷砂糖が早く溶けてくれます。
ほんの少しのひと手間でおいしい梅シロップが出来上がりますから、是非チャレンジしてみて下さい。
梅シロップはいつ飲む?
☆いつ飲んでも身体に良い効果
おすすめは
- 朝食・昼食の食中・食後
- 夏の食欲がない時、食前に水で薄めて少し
- 運動後(空腹避けるまたは薄める)
避けたいタイミング
- 空腹時
- 就寝前
梅シロップの効能は?
- 疲労感の軽減をサポート
- 血液循環をサポート
- 整腸作用
- 腸内環境の維持やサポート
- カルシウムの吸収をサポートする働き
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