コリコリした食感が美味しいきくらげ。
汁物に入れたり、炒めたりすると美味しいですよね。
美容にも良い、栄養満点と言われているきくらげですが、実は食べ過ぎると、とんでもないことになると言う話が…。
- きくらげの食べ過ぎは体に悪い?
- きくらげの1日の適量は?
- きくらげの栄養や効能は?
などについてお伝えしていきます。
きくらげの食べ過ぎは体に悪い?
きくらげの食べ過ぎが体に悪いのは本当です。
きくらげの食べ過ぎは体に悪いと言われる理由は?
- 不溶性食物繊維・・便秘・嘔吐・下痢
- 鉄分・・吐き気や活性酸素を増やす原因
- キチンキトサン・・アレルギー症状
「不溶性食物繊維」
きくらげが体に悪いというのは、食べ過ぎると消化に良くないからです。
一般的なきくらげは一度乾燥させた食品で、食物繊維が多いのです。
食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があるのですが、これらをバランスよく摂ることで、便通が良くなり便秘を解消します。
きくらげに含まれているのは、水に溶けにくい不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は消化しにくいため、きくらげを食べ過ぎると食物繊維が腸壁を刺激することで、胃痛や下痢、吐き気をもよおします。
また、乾燥きくらげは、水で戻すと7~10倍の量に。
しっかり戻してから、食べないと不溶性食物繊維を大量に摂ってしまうことになります。
過剰な不溶性食物繊維によって胃腸に負担をかけると、異物を排除しようと嘔吐や下痢の症状で大変なことになりますのご注意下さい。
「鉄分」
また、鉄分も多いので、適量ならば問題はないのですが、多く食べ過ぎると吐き気や活性酸素を増やす原因にもなります。
そう、鉄は錆びるのです。
多く取り過ぎると錆びる(老化)を引き起こし、活性酸素を増やしてしまうのです。
「キチンキトサン」
そして、稀にですが、きくらげでアレルギー症状が出る人もいます。
きくらげに含まれているキチンキトサンという成分が原因と考えられています。
これはエビやカニなどの甲殻類の殻にも含まれています。
エビやカニの甲殻アレルギーの方はきくらげでも出るかと言うと、単純にそうとはいえません。
ただ、エビやカニのアレルギーがある方は、念の為きくらげを食べるときに注意したほうが良いでしょう。
もちろん、エビやカニのアレルギーがない方でも、具合が悪くなった場合はアレルギーが考えられますので、様子を見ながら注意をしてください。
アレルギー症状としては、下痢、嘔吐、腹痛、じんましん、呼吸困難、咳、だるさなどがあります。
また、古くなったきくらげを食べて、食あたりを起こす場合もあります。
乾燥きくらげの場合はある程度は日持ちしますが、賞味期限内に食べる様にしてください。
生のきくらげの場合は気を付けてくださいね。
そして、きくらげに似ていて色の濃い、クロハナビラダケという毒キノコがあります。
毎年食中毒の事例が出ています。
山に自生している「きくらげ」と「クロハナビラダケ」の判別がつかない場合は、採るのはやめましょう。
間違って食べると危険です。
きくらげの1日の適量は?
きくらげは適量を守って食べ過ぎないようにすることが大事です。
ちなみに乾燥きくらげの一日の摂取量の目安は6g位で、枚数にすると6枚程度です。
最近はきくらげをパウダー状にしたパウダーきくらげも人気です。
パウダーの場合は、一日5gが目安です。
きくらげの栄養や効能は?
食べ過ぎに気をつければ、ビタミンDが豊富で最強のきくらげ。
きくらげの栄養や効能は?
- 食物繊維・・お通じがよくなり、ダイエット効果も期待できます
- βグルカン・・免疫力アップ・生活習慣病の予防
- ビタミンD・・歯や骨を丈夫にする働き・骨粗しょう症予防・認知症の予防
- ミネラル・・肌荒れや情緒不安定などの予防・健康維持
- カリウム・・高血圧の予防
- カルシウム・・丈夫な骨づくり
食物繊維
きくらげの栄養素ですが、
まずは先ほども出てきた食物繊維です。
国内で栽培して流通している生のきくらげのほとんどが、あらげきくらげで、普通のきくらげよりも食物繊維が豊富です。
乾燥のあらげきくらげもありますので、購入する時は確認して見て下さい。
食物繊維量は、100g辺り(生のきくらげで)16gも食物繊維が含まれています。(普通のきくらげは5.2g)
あのゴボウの3倍です!
お通じがよくなり、ダイエット効果もあると言われています。
βグルカン
またきくらげには食物繊維の一種であるβグルカンも含まれています。
βグルカンはキノコに多く含まれていて、免疫力アップにつながります。
がん細胞を抑えたり、コレステロール値を下げたり、腸内環境を整えて生活習慣病の予防にも効果があると考えられています。
ビタミンD
また、キノコの中でもきくらげのビタミンD保有率は圧倒的です。
エリンギの3倍、しいたけの17倍も含まれています。
ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促進し、歯や骨を丈夫にする働きがあります。
また、ビタミンDが不足すると認知症リスクが2倍以上になってしまうとも言われており、年齢を問わずしっかり取り入れたい栄養素です。
ミネラル
そしてミネラルも豊富です。
ミネラルは人の体の調子を整え、臓器や組織の様々な反応を円滑にしてくれる成分です。
ミネラルが不足すると疲れやすくなったり、肌荒れや情緒不安定、だるさや筋力低下など、身体にいろいろな影響が出てきます。
ですので、ミネラルを効率よく摂れるきくらげは、健康維持に役立つのです。
特に鉄分が多く、貧血予防になります。
カリウム・カルシウム
また、カリウム、カルシウムも豊富です。
カリウムは体の中にある余分な塩分(ナトリウム)を体の外に出して、細胞の浸透圧や水分の調整をしてくれます。
むくみの改善や血圧を下げるので高血圧の予防にもなります。
カルシウムは、骨などを作るのに必要な栄養素です。
きくらげの栄養成分を効率的に摂るには?
栄養成分を効果的に取るためには、
良質なタンパク質やビタミンCと一緒に摂るようにしましょう。
鉄分はタンパク質やビタミンCと一緒に摂ると体への吸収がアップします。
きくらげと肉や魚や豆腐、またはビタミンCが豊富な野菜と一緒に食べてくださいね。
また、豊富なビタミンDを効率よく摂るには、油を使った料理がおすすめです。
理由として、ビタミンDは油に溶ける脂溶性と言うことです。
調理方法ですが、乾燥きくらげの場合は、軽く水洗いして、水でしっかり戻してから使います。
石づきが付いたままのものは、切り落としてから使いましょう。
生のきくらげは軽く水洗いして、石づきをとります。
必ず加熱して食べてください。
きくらげパウダーは、普段の料理にそのまま加えます。
こちらも必ず加熱してくださいね。
まとめ
きくらげの食べ過ぎは体に悪いって本当?1日の適量は?についてはご参考になったでしょうか。
乾燥きくらげは、しっかり戻してから食べて下さいね。
7~10倍の量に膨らむので、不溶性食物繊維を大量に摂ってしまうことになります。
乾燥きくらげを戻さずに食べると、嘔吐や下痢の症状で、とんでもないことになりますのでご注意下さい。
美味しいきくらげは適量を守って食べましょう。
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