おにぎりの中味やお茶漬けの具材など、白いご飯とは相性抜群の梅干し。
魚と一緒に煮れば味も決まるし、大葉と一緒に肉に挟んで揚げればさっぱりとした味わいになるなど、万能調味料の代わりにもなります。
1日1個食べることで身体によいとも言われていますが、梅干し好きにとってはもっと食べたいところです。
そんな梅干しですが・・
- 梅干しを食べ過ぎると危険!?
- 梅干しの1日の摂取量は?
また、梅干しを適量を摂ることでどのような、健康効果があるのかなどを解説していきますので、
今後の食生活の参考にしてみて下さいね。
梅干しを食べ過ぎると危険!?
梅干しを食べ過ぎるとなぜ危険と言われるのでしょうか?
梅干しの塩分過剰摂取
すぐに思い浮かべるのは「塩分の摂り過ぎ」
梅干し=塩分多い=血圧上がるのイメージですが、
~紀州梅効能研究会より
紀州梅効能研究会により、梅干しは、血圧の上昇を抑える働きがあることがわかりました。
とは言っても・・・
当たり前ですが、梅干しの食べすぎは「塩分の過剰摂取」になります。
梅干しを食べ過ぎると危険!?
塩分の摂り過ぎは身体に悪い…では、何がどんなふうに悪いのでしょうか。
私たちの身体は、常に塩分濃度を一定に保つ働きを持っています。
必要以上に塩分を摂取すると血液の中の塩分濃度が高くなってしまい、その塩分濃度を下げようとしてたくさんの水分を身体にため込んでしまいます。
すると血液の量が増え、血管に圧力がかかる、つまり動脈硬化などの血管の病気のリスクが高くなります。
他にも、水分により身体がむくむ、塩分を体の外に排出するために腎臓に過度の負担がかかります。
悪化すると腎不全を引き起こすなどの可能性があります。
塩分の摂り過ぎは、気を付けなければいけないことが、たくさんあるのです。
梅干しで歯が溶ける?
梅干しは、虫歯予防に有効と言われています。
理由として
- クエン酸がミュータンス球菌の活動を抑えてくれる
- 唾液の分泌を促進して口腔内の酸性化を抑える
などがあります。
梅干しはアルカリ性食品ですが・・・
NHK for schoolによると
梅干し自体は、ph値1.9の酸性です。
レモンのph値2.1なので、レモンよりも、梅干しは酸性の性質が強いです。
普通に食べるぶんには、唾液が酸性化を抑えて中和してくれるので、大きな問題はありません。
ただし一度に梅干しを食べ過ぎると、強い酸が歯に繰り返し触れることになり唾液の中和が追いつかないため
歯が溶けるおそれがあります。
また、寝る直前に食べるのも、睡眠中は唾液が減少するため、歯には良くないです。
夜に梅干しを食べる時は、寝る直前は避け、食べてから30分以上して歯磨きをすることをおすすめします。
梅干し1日の摂取量は?
塩分を悪者のように扱ってきましたが・・
塩分の摂り過ぎにならない程度に、梅干しを食べることは、私たちの身体に良い効果をもたらしてくれます。
梅干しは1日何個が適量?
1日2~3個まで
梅干し1個の塩分量は?
梅干しの製造会社や大きさによって違いますが
梅干しの塩分8%で1粒で塩分量は約1g
減塩梅干しになると塩分量は、約0.4gです。
塩分を取りすぎってしまった時や塩分が気になる人は、減塩梅干しがおすすめです。
食べ過ぎに気をつければ、梅干しには素晴らしい効能があるのです。
梅干しの期待される働きは?
では梅干しの効能をご紹介しましょう。
殺菌効果
おにぎりの具材に梅干しが使われている理由は、その殺菌効果にあります。
冷蔵庫のなかった昔は、食中毒予防の為に梅干しを活用していました。
梅干しには殺菌や防腐効果があり、様々な食中毒を引き起こす菌を抑制します。
しかも悪玉菌だけを殺菌し善玉菌を活性化してくれるという天然の抗生物質のような働きが備わっているのです。
疲労感の軽減
体内の「クエン酸回路」と呼ばれるエネルギー代謝に関与し、エネルギー産生をサポートする働きがあるとされています。
また、運動や日常生活で生じる乳酸の分解を助けることで、疲労感の軽減に役立つ可能性があります。
胃がんリスクの抑制
梅リグナンには抗酸化作用があり、その一種である「シリンガレシノール」は、胃がんの主なリスク要因とされるヘリコバクター・ピロリ菌の運動能力を抑制する働きがあることが報告されています
カルシウムの吸収促進
カルシウムの吸収をサポートする働きがあるとされており、骨の健康維持にも役立つ可能性があると考えられています。
活性酸素の抑制
梅干しを食べると唾液の分泌が促進されます。
唾液には消化酵素や抗菌作用を持つ成分が含まれており、口腔内の健康維持や消化をサポートする働きがあるとされています。
さらに、クエン酸によって分泌が促された唾液には、活性酸素を除去する働きがあることも報告されていま
血管の健康維持
血圧の上昇や動脈硬化の発生に関与するホルモン「アンギオテンシンⅡ」の働きを調整し、その活性化を抑制する作用があることが動物実験などで報告されています。
この働きによって、血管の健康維持や血流のサポートにつながる可能性があると考えられています。
挙げていくとキリがないほど梅干しの健康維持やサポートには目を見張るものがあるのです。
塩分過多になってしまった時の対処法は?
一般的な成人の塩分摂取量は1日におよそ6~8gほどが推奨されています。
ですが、日本人は平均的に1日に10g位の塩分を摂取しており、気を付けなければいけないところです。
では、塩分を摂り過ぎてしまった時はどうすれば良いのでしょうか。
摂り過ぎてしまった塩分を早く体の外に排出するためには、カリウムをしっかり摂ることが大切です。
カリウムには尿と一緒に同じ量のナトリウムを排出してくれる働きがあります。
この成分には、血管の平滑筋を緩めて血管を広げる働きがあるとされていて、この作用によって血圧の管理をサポートする可能性があると考えられています。
一般的なカリウム1日の推奨目安量は?
成人女性で2000mg/日以上、成人男性で2500mg/日以上
厚生労働省の血圧の管理や安定をサポートするためのカリウム摂取の目安として1日3500mgという数字が推奨されているのです。
カリウムの多い食材は?
バナナ1本に約450mgのカリウムが含まれていますが・・
すべてのカリウムをバナナだけで摂ろうと思ったら約8本食べなければいけなくなり、ちょっと大変です。
ですから、様々な食材からバランスよく摂ることがポイントになってきます。
カリウムを多く含む食材は、ほうれん草・じゃがいも・大豆・わかめ・納豆・アボカド・りんごなどです。
いつもより塩分を摂り過ぎてしまったなと思ったら、これらの食材を積極的に食べるようにすると良いでしょう。
当たり前のことですが、カリウム摂取量を制限されている人は、控えてください。
カリウムは水溶性の栄養素です。
茹でたり煮たりすると水の中にどんどん溶けだしてしまいますから、
茹でる場合は丸ごとにする、焼いたり蒸したりする、電子レンジで調理するなどの工夫が大切です。
まとめ
梅干しを食べ過ぎると危険!?1日の摂取量や塩分過多の対処法についてはご参考になったでしょうか。
梅干しは食べ過ぎると身体に悪いけれど、梅干しには健康効果もたくさんあるのです。
普段あまり梅干しを食べる機会のない方も、今日からコンビニなどでおにぎりを買う時、時には梅にしてみませんか?
続けることで身体が変わっていくかもしれませんね。
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