ルバーブという名前を聞いたことがありますか?
シベリア南部原産の野菜で、ヨーロッパでは馴染みのある食材です。
最近になって「美容と健康に効果的な食材」として日本でもその名が知られるようになり、
見かける機会も多くなってきました。
とはいえ、まだまだ知らない部分が多いルバーブのあれこれについて、
- 野菜のルバーブって何?
- ルバーブの歴史や産地は?
- ルバーブの味や食べ方は?
などについても解説していきますので、参考にしてみて下さい。
野菜のルバーブって何?
ルバーブはタデ科ダイオウ属の野菜で、ショクヨウダイオウという別名を持っています。
ルバーブはイタドリ(スカンポ)の仲間。
30~40㎝の茎の先に大きな葉っぱが付いている見た目はフキによく似ています。
短い地下茎を持っている多年生植物で、食べるのは土の上に伸びている茎の部分になります。
ひときわ目を引く大きな葉っぱですが、シュウ酸を多く含んでいるので食べません。
発芽に適した温度は20から22度なので、4~5月に種まきをして栽培します。
原産地がシベリアですから寒さには強いです。
ですが、夏の暑さは苦手なので夏の直射日光を避けて管理することで、
種をまいた翌年から数年間収穫することが出来るようになります。
種は通販などでも手に入れることができます
このルバーブに興味を持たれた方は、是非栽培にチャレンジしてみて下さい。
では、そんなルバーブの日本での産地や旬、味、食べ方などについて説明していきます。
ルバーブの歴史や産地は?
ローマでは古くから栽培され、医療用として用いられたとされています。
日本では、大正から昭和の初め頃、長野県信濃町にある野尻湖に避暑にやってきた外国人の宣教師が、
いつも食べていたルバーブが日本になかったため、
その栽培を地元の農家に依頼したことがルバーブ栽培の始まりです。
その後、信濃町で多く作られるようになりました。
シベリアが原産のルバーブですから寒冷地が合っていたのでしょう。
長野の他、北海道でも多く栽培されています。
もともとは中国原産の漢方薬として使われていた「薬用大黄」がヨーロッパに渡って食用に改良されたもので、
今では信濃町において当たり前のように植えられている野菜になっています。
ルバーブの旬は?
収穫時期は4月頃から10月頃までの長い期間ですが、
おいしいルバーブが収穫されるのは4月から6月の春から梅雨のころにかけてで、そのころが旬になります。
秋に収穫されるルバーブは夏に採れるものと比べると酸味が少ないという特徴があります。
また、寒くなるころに収穫されるルバーブは赤く色づいていますが、
暖かい時期に収穫されるものは緑色をしていて、香りも赤いものよりも良いというのも特徴の一つです。
ルバーブの味や食べ方は?
ルバーブには酸味とほんの少しの渋味があり、海外では生でそのまま食べることが多いようですが、
日本では、その酸味の特徴を活かしてジャムやコンポート、ケーキなどのスウィーツに加工して食べられることが多いです。
加熱すると溶けてしまうという特徴を持っています。
ジャムを作る時には便利です。
ですが、シロップ漬けを作る時には、ルバーブを火にかけないで煮る作業を3回繰り返さなければなりません。
砂糖を振りかけたルバーブから出た液だけを、沸騰させその中にルバーブを戻して冷まし、
冷めたら再びルバーブを取り出して液だけを沸騰させる必要があります。
ですがシロップ漬けを作っておくと、ケーキに利用してもそのまま食べてもシロップを薄めて飲んでもおいしく、
幅広い用途で活用することが出来ます。
そこが、見逃せないルバーブの魅力といえるでしょう。
【真っ赤なルバーブ 八ヶ岳ルビージャム 120g×2個セット】ルバーブ ジャム 果物 くだもの フルーツ 長野 信州 八ヶ岳 お菓子作り ヨーグルト 送料無料(沖縄別途240円)
|
ルバーブの注意点
注意点として知っておきたいことは、根に下剤の薬用成分があるという事です。
茎にもその成分がわずかではありますが含まれているため、たくさん食べるとお腹をこわしてしまうかもしれません。
また子宮収縮促進の作用もありますから、妊婦さんや産後の摂取は控えたほうがよいでしょう。
ルバーブの栄養や効能は?
100gあたり24キロカロリーと低カロリーのルバーブには、多くの大切な栄養が含まれています。
赤いルバーブには、抗酸化作用のある、アントシアニン色素(ポリフェノールの一種)が含まれています。
血圧の上昇を予防したりむくみを解消するのに必要なカリウムや、
骨や歯を作るために欠かせないカルシウムのほか、
体の調子を整えるために必要なマグネシウムやリン、亜鉛などのミネラル、
丈夫な骨づくりに必要なカルシウムの働きを助けるビタミンK
エネルギー代謝に必要不可欠なビタミンB群、高い抗酸化作用を持つビタミンC
その他にも、生活習慣病の予防や腸内環境の改善に必要な食物繊維も豊富に含まれています。
特にカリウムはナスやキュウリの2倍近くも多く含まれているところは注目すべき点です。
まとめ
野菜のルバーブって何?旬の時期と味や食べ方も解説!についてご参考になったでしょうか。
生で食べても酸味を堪能でき、ジャムにしてもおいしい「ルバーブ」
見たことはあるけれど、どうやって食べたらよいのか知らなかったという方も、
これを機会にルバーブにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
近くのお店に売っていなければ、通販で購入することも可能です。
少し酸っぱいので最初は驚くかもしれませんが、砂糖との相性は抜群です。
赤いルバーブを調理すれば、とてもきれいな赤を楽しむことが出来ますよ。
コメントを残す コメントをキャンセル