手間のかかるコロッケは、時間のある時に冷凍して、そのまま油で揚げられる冷凍コロッケが便利です。
また、忙しい時には市販の物を利用するのも時短になりますね。
しかし、破裂するのが怖いし危ないので、敬遠する人が多いのも事実。
そこで、
- 冷凍コロッケ破裂の原因は?
- 破裂しない美味しい冷凍コロッケを作るには?
- 冷凍コロッケ破裂させない揚げ方は?
などについてご紹介いたします。
冷凍コロッケが破裂する原因
冷凍コロッケが破裂する原因は、主に2つです。
- 中身と衣の温度差
- 氷、霜、具に含まれる空気
①中身と衣の温度差
揚げる油の温度が低いと外側の衣が揚がる前に、コロッケの中身から水分が溢れてしまう。
コロッケを揚げる際、中身と衣の温度差があると、中身が先に加熱されて水蒸気が発生します。
水蒸気は圧力が高いため、逃げ場がなくなると衣を突き破って破裂します。
②氷、霜、具に含まれる空気
冷凍コロッケには、氷や霜、具に含まれる空気などの水分が含まれています。
これらの水分は、高温の油に触れると急激に膨張して破裂の原因になります。
手作り冷凍コロッケが破裂する原因
手作り冷凍コロッケが破裂する原因は、大きく分けて4つです。
- タネに余分な水分が含まれている
- タネの厚みがばらばら
- 衣がきちんと付着していない
- 冷凍する際に十分に冷ましてない
1. タネに余分な水分が含まれている
油で揚げたときにタネの水分は蒸発しますが、水分が多いと水蒸気量が増え、蒸気圧(水蒸気による圧力)が高まって衣が破裂しやすくなります。
このため、タネ作りの際には水分量を減らすことが必要です。
2. タネの厚みがばらばら
タネの厚みがばらばらの場合は、水蒸気が逃げやすくなり破裂しやすくなります。
衣に薄い部分があると、熱がタネに伝わりやすくなります。
タネの厚みが均等でない場合、中心部まで火が通りにくくなる。
また、タネに亀裂が入っている場合も、同様です。
成形の際には、亀裂がないように注意しましょう。
3.衣がきちんと付着していない
衣が均一でないと蒸気圧が均等にかからないため、破裂しやすいです。
特にコロッケの端は衣が薄くなりがちなので注意です。
4. 冷凍する際に十分に冷ましてない
冷めないうちに冷凍用保存袋に入れると、コロッケに霜の付く原因になります。
霜が付いたまま揚げると、熱によって霜が溶けて水蒸気になり、蒸気圧の力が衣にかかって破裂しやすくなります。
破裂しない美味しい冷凍コロッケを作るには?
それでは、破裂させないように美味しい冷凍コロッケを作るには、どうしたらいいでしょう?
冷凍コロッケ破裂させないポイント
- タネのジャガイモは熱いうちに潰す
- タネの厚みを均一にする
- しっかりパン粉を付ける
- 冷凍する際に十分に冷ます
タネのジャガイモは熱いうちに潰す
タネの元を作る際のジャガイモは熱いうちに潰しましょう。
ホクホクに仕上がります。
冷えてから潰すと粘りが出るため、そのまま冷凍すると水分が蒸発しにくくなり、水分量が多くなります。
タネに含まれる水分量が多いと破裂しやすくなります。
茹でるよりも電子レンジ加熱を使用したり、パン粉をつける前に冷まして水分をしっかり抜くと破裂しにくいコロッケになります。
また、玉ねぎを炒める際にも、水分をしっかり飛ばすことも大切です。
タネの厚みを均一にする
タネの厚みを均一にするために、成形する際には、ラップで包んで形を整えましょう。
また、タネに亀裂がないかを確認してください。
しっかりパン粉を付ける
タネを成形する際には、厚さがバラバラだと分厚い部分から破裂します。
小麦粉も均一につけ、余分な小麦粉を振り落としましょう。
パン粉をつける際に、しっかりと押さえつけましょう。
バッター液をつけその後パン粉をまぶすと均等に衣ができます。
天ぷら衣に卵を多めにいれしっかり撹拌して作られた物が、「バッター液」です。
冷凍する際に十分に冷ます
タネをしっかり冷ましてから、冷凍庫用保存袋にいれる
冷凍前にまず、冷蔵庫に入れてしっかり冷やしてください。
熱いまま冷凍すると、コロッケがまだ温かいため霜が付いてしまいます。
霜が付くと水分量が増えて、コロッケが破裂する原因になります。
冷蔵の時間は、大体1〜2時間ほどが目安です。
冷凍コロッケ破裂させない揚げ方は?
コロッケの揚げ方にも、破裂させないポイントがあります。
- コロッケは凍った状態で油に入れる
- 揚げる際は中温をキープする
- むやみに箸で触らない
コロッケは凍った状態で油に入れる
凍った状態のコロッケを油に入れることで、タネの温度が上がり過ぎず、破裂の原因になる水蒸気の発生が抑えられます。
タネには火が通っているものがほとんどなので、中まで温まればOKです。
冷凍のコロッケではなくても、タネをしっかり冷やすと、同じ効果が得られます。
袋から出したとき冷凍コロッケに、霜が付いている場合は払い落としましょう。
霜が付いたまま揚げると、熱によって霜が溶けて水蒸気になり、油はねの原因になります。
揚げる際は中温をキープする
高温(200℃以上)で揚げると、タネ表面の温度が上昇し、急激に水蒸気量が増えて蒸気圧が高まるため、破裂しやすくなります。
早く揚げようと焦って温度を高めにすると、失敗します。
必ず中温(180℃くらい)をキープしましょう。
また、一度に沢山コロッケを入れ過ぎないようにしましょう。
一度にたくさん揚げてしまいがちですよね。
しかし、これはNGです。
揚げ油の温度が一気に下がります。
鍋の半分がおすすめです。
揚げている時の温度が低いと衣が固まらないうちに、衣が油を吸い過ぎてしまってコロッケが油っぽくなります。
泡が小さく、音も小さい場合は、火を強めましょう。
コロッケを油に入れ、2~3分揚げて外皮をしっかり固めます。
外側が固まれば(キツネ色になれば)170℃くらいで中身をじっくり揚げると良いでしょう。
ちなみに揚げ過ぎにも注意です。
長く加熱しているとその間タネの水分が水蒸気になって破裂しやすくなります。
油に入れてから、むやみに箸で触らない
触ると衣が傷つき、蒸気圧による負荷がかかりやすくなります。
衣が固まるまでは触らないことです。
衣の色が薄い時には、常に大きな泡が出ていて、パチパチと音が聞こえる状態を保ってください。
衣がキツネ色になったら裏返してください。
揚げ時間は、大体4~5分くらいが目安です。
冷凍コロッケを揚げる際は、油は跳ねやすいので注意。
また、揚げた後は、油をよく切りましょう。
冷凍コロッケ破裂させない常温の油で揚げるやり方
コロッケを揚げるのに破裂させない方法として、常温の油で揚げるやり方もあります。
フライパンにサラダ油などを全面に引き、そこに冷凍コロッケを並べます。
上からさらに油を注ぎます。コロッケの高さの2/3までかけます。
それから中火にかけ、底面に焼き色が付いたらヘラで返します。
両面に焼き色が付いたら出来上がりです。
このやり方だと、油がはねないばかりか外はカリッと、中はジューシーに仕上がります。
余分な油も使うことなく、後片付けも簡単です。
ぜひお試しください
まとめ
冷凍コロッケ破裂の原因は?手作りでの注意点や上手な揚げ方!についてはご参考なったでしょうか。
冷凍コロッケが破裂する原因は、主に2つです。
- 中身と衣の温度差
- 氷、霜、具に含まれる空気
美味しい揚げたてコロッケを、破裂を気にせずお楽しみくださいね。
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