お出汁のきいたプルプルの茶碗蒸しが食べたくて、久しぶりに作ってみたところ…。
見事に失敗しました。
茶碗蒸しの全く固まる気のない黄色い液体を見て、途方に暮れる私・・どうしましょう?
- 茶碗蒸しが固まらない理由は?
- 茶碗蒸しが固まらない時の対処法は?
- 茶碗蒸しが固まらないリメイク方法は?
について解説していきます。
茶碗蒸しが固まらない理由は?
まず、茶碗蒸しが固まらない理由はこちらです。
- 生の舞茸を使ってしまった
- 卵と出汁のバランスが良くない
- 蒸し器の温度に問題がある
です。
生の舞茸を使ってしまった
具材に生の舞茸をしまった場合、舞茸のタンパク質分解酵素が邪魔して、茶碗蒸しが固まりません。
卵の中のタンパク質が固まることによって茶碗蒸しが出来ます。
舞茸のタンパク質分解酵素が、タンパク質を分解してしまうので、茶碗蒸しが固まらなくなってしまいます。
タンパク質分解酵素は、茸ではしめじや椎茸、エノキにも含まれていますが、舞茸に比べたら弱いので、入れすぎなければ問題ありません。
舞茸だけが、分解する力がとても強いのです。
舞茸を使う場合は、下茹でをして酵素の活性を消失しましょう。
タンパク質分解酵素は、パイナップル、梨、パパイヤ、キウイフルーツ、イチジクなどにも含まれています。
これらを、すりおろす等して肉に浸しておくと、肉が柔らかくなる効果があります。
卵と出汁のバランスが良くない
また、卵と出汁の比率が良くないと、茶碗蒸しがきれいに固まらないことがあります。
卵と出汁の比率は、卵1個に対し、出汁3がベストです。
卵1個がおよそ50gですが、卵の大きさや重さはそれぞれ違うので、ちゃんと計った方が良いでしょう。
卵の量が多いと固くなり、逆に出汁の量が多いと固まりません。
茶わん蒸しを作る際には、卵は一個二個ではなく、卵液で何ml、と考えましょう。
その上で、良い比率の出汁と組み合わせてください。
そして、特に水分を出すような具材が入っている場合は、その水分も、出汁の分量として考えます。具になる食材は、煮ると水分が出てきます。
だから、茶わん蒸しの具材はたくさん入れ過ぎないことです。
ほどほどにしましょう。
具材はあまり水分の出ないものが良いです。
水の出やすい青菜は入れ過ぎないようにしましょう。
おススメとしては
- かまぼこ
- 椎茸
- 銀杏
- アナゴ
- 鶏肉
- エビ
- ゆり根
- 三つ葉
などが定番ですね。
一応、茶碗蒸しの具材にするときは、ペーパータオルなどで水気をしっかりふき取りましょう。
電子レンジで茶碗蒸しを作る場合の比率は卵1個に対して出汁が2.5、がベストバランスです。
加熱ムラを起こしたくないなら、卵と出汁の比率に注意してください。
蒸し器の温度に問題がある
蒸し器の温度が低すぎても、うまく茶碗蒸しが固まりません。
茶碗蒸しのベスト温度は80~95℃です。
卵は、黄身が70℃前後、白身は80℃前後で固まります。
そして、90℃を超えてくると茶わん蒸しにスが入ります。
この温度を保つには、蒸し器を充分に温める必要があります。
まず強火で蒸し器の水を沸騰させるために強火にします。
茶わん蒸しの容器を温めるためと、蒸し器の内部の温度を上げるためです。
強火で温度を上げたら、弱火と余熱で温度をキープします。
茶わん蒸しは、「強火→弱火」で作るのがポイントです。
茶碗蒸しの容器をお湯かられるか、水から入れるかでも、かかる時間が違ってきます。
水から入れる場合は、水が沸騰するころには容器が温まっているので、強火の時間は短いです。
一方、容器をお湯から入れる場合は、その分容器を温める時間を足してあげることになります。
大体、強火の時間は1~4分程度。
容器が熱くなって、茶碗蒸しの表面が固まり始めたなら、弱火に切り替えてください。
その後、楊枝などをさして、透明な汁が穴から出てきたら出来上がりです。
茶碗蒸しが固まらない時の対処法は?
茶わん蒸しが全く固まらない場合は、具材と卵液を別々にし、卵液に卵を足して、よく混ぜてください。
後は卵液をざるなどで濾して具材の入った器に流しいれ、再度蒸し器で蒸します。
卵液が足りなくて固まらなかった場合は、これで大丈夫です。
火加減が弱すぎた場合は、蒸し器を強火でしっかり温めて、器を置き、強火で2~3分、中火にして10分ほど様子を見てください。
舞茸を入れていたせいで固まらなかった場合は、舞茸を出して、しっかり火を通してください。
30秒ほど茹でれば大丈夫です。
舞茸のタンパク質分解酵素が、茶わん蒸しの卵液に溶け出してしまっていることがあります。
あらたに、卵液を作ってから茹でた舞茸を入れて茶わん蒸しにしましょう。
茶碗蒸しが固まらないリメイク方法は?
茶わん蒸しがまだらに固まっていたり、分離している場合は、思い切ってだし巻き卵にしましょう。
出汁を減らして、固まっているところに卵を足します。
具も一緒に卵焼きとして焼いてしまいましょう。
巻くのが大変…。というときは、そのままフライパンで焼いて、和風オムレツにしましょう。
そのまま鍋に移して冷ご飯を加えると、出汁のきいた卵雑炊にもなります。
固まらなかった茶碗蒸しを皿に取り出して、和風のあんかけを絡めて食べるのも美味しいです。
麺つゆと片栗粉であんかけを作り、かけるだけです。
ツヤツヤのあんかけと卵の黄色が良い感じ。
ニラを切って焼いてから、茶碗蒸しの卵液を入れるとニラたまになりますし、ニラと豆腐を炒めた上に茶碗蒸しの卵液を加えると、今度は豆腐チャンプルーになります。
美味しい具材と出汁、そして卵が入っている茶碗蒸しは、いろいろな料理にリメイク可能です!
固まらなかったといって捨てたりせず、美味しく食べてくださいね。
まとめ
茶碗蒸しが固まらない理由は?対処法からリメイクまで解説!についてはご参考になったでしょうか。
茶碗蒸しを固めるのにはコツがいりますが、それさえ踏まえれば大丈夫です!
もう一度、おさらいすると
茶碗蒸しが固まらない理由は?
- 生の舞茸を使ってしまった
- 卵と出汁のバランスが良くない
- 蒸し器の温度に問題がある
茶碗蒸しが固まらない時の対処法は?
- 卵液に卵を足して、再度蒸し器で蒸す
- 蒸し器を強火でしっかり温めてから、火加減を調整する
- 舞茸を茹でてから入れる
茶碗蒸しが固まらないリメイク方法は?
- だし巻き卵
- 和風オムレツ
- 出汁のきいた卵雑炊
など、いろいろな料理にリメイク可能です。
捨てたりせず、美味しく食べてくださいね。
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