
栄養抜群で保存性もあり美容と健康に役立つことで人気があるドライフルーツ。
生の果物から水分を取り除いて作られます。
水分を取り除くことでビタミン類は少し減少してしまいますが、そのほかの栄養素はとても豊富になり、栄養価もぐっとアップするのです。
そんなドライフルーツの中から、「ドライいちじく」について説明します。
- ドライいちじくは食べ過ぎると太る?
- ドライいちじくの1日の摂取量の目安は?
- ドライいちじくの栄養は?
などについても解説していきますので、参考にしてみて下さい。
ドライいちじくを食べ過ぎると太る?
身体に良い栄養がギッシリ詰まっているドライいちじくですが・・
ドライいちじくを食べ過ぎると太るのでしょうか?
また、食べ過ぎによる影響についても、合わせて解説します。
まずドライいちじくのカロリーは、100gあたりおよそ291キロカロリーです。
また、100gあたりの糖質は、64.6g
ドライいちじくは高カロリーで高糖質です。
ドライいちじくは、粒々の食感で、くせになる美味しさから、つい食べ過ぎてしまいますね。
おいしいからとたくさん食べてしまうと、カロリーオーバーや糖質の摂り過ぎで太ります。
さらに食物繊維の摂り過ぎでお腹をこわしてしまう危険性もあります。
小さいものだと1個およそ7gほどなので、1個あたりにすると20キロカロリーほどです。
これだけ見ると、カロリーオーバーの心配はあまりしなくても良さそうですが・・
大きいものになると1個20gほどもあり、もちろんカロリーも多くなり約60キロカロリーです。
GI値・GL値が高いと太りやすいと言われています。
ドライいちじくのGI値は61中位でGL値も16で中位ですので、食べ過ぎに気をつければ太ることはないです。
- GI値70以上・・高い
- GI値56~59・・中位
- GI値55以下・・低い
- GL値20以上・・高い
- GL値11~19・・中位
- GL値10以下・・低い
GI値とはGlycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食後血糖値の上昇度を数値化したものです。
GL値とは食品に含まれる炭水化物の量(g)×GI値÷100、普段食べている1食の量を考慮した上で数値化したものです。
ドライいちじく1日の摂取量の目安は?
1日にどれくらいの量を食べると効果的なのでしょうか。
1日に200kcal程度までの間食が適量だと言われています。
間食のエネルギー(カロリー)厚生労働省
ドライいちじくの大きさによって違いますが、1個7gとすると計算上では10個(70g)位で200カロリーになります。
ですが、ドライいちじく以外のおやつも食べたくなりますね。
そこで100キロカロリー摂取と考えると1日の摂取量の目安は
1日にドライいちじくは4~5個(35g)程度にとどめておくと良いでしょう。
おやつとして、1日にドライいちじくだけしか、食べないよという場合は10個(70g)位になります。
栄養豊富なのに1日にたったのそれだけなんて…
そう思われた方のために効果的に摂取する食べ方をご紹介します。
お通じの改善を目指したい方には、乳製品と一緒に摂ることをおすすめします。
乳酸菌の力で腸内の善玉菌を増やし、ドライいちじくの食物繊維の力でさらなるパワーアップが期待できます。
またドライいちじくに含まれるフィシンは、ヨーグルトのタンパク質を分解し体内への吸収を高めてくれますから、代謝をサポートする働きにもつながっていくでしょう。
ドライいちじくの栄養は?
食品成分 | 栄養価 |
---|---|
エネルギー | 291kcal |
タンパク質 | 3.0g |
脂質 | 1.1g |
炭水化物 | 75.3g |
ナトリウム | 93mg |
カリウム | 840mg |
カルシウム | 190mg |
マグネシウム | 67mg |
リン | 75mg |
鉄分 | 1.7mg |
亜鉛 | 0.6mg |
銅 | 0.31mg |
マンガン | 0.48mg |
葉酸 | 10μg |
水溶性食物繊維 | 3.4g |
不溶性食物繊維 | 7.3g |
日本食品標準成分表より
ドライいちじくの期待される働きは?
ドライいちじくは、生のいちじくから水分を取り除いて作られます。
ビタミン類は少し減少してしまいますが、栄養素を凝縮して、栄養価もぐっとアップするのです。
ペクチン
ドライいちじくに含まれるペクチンは、水溶性食物繊維の一種であり、腸内細菌のエサとなって腸内環境の維持に役立つことで知られています。
ペクチンは、便をやわらかくして排便をスムーズにするほか、腸内の善玉菌を増やす働きがあるため、便秘や下痢の改善をサポートする成分として注目されています。
また、ペクチンには糖の吸収を緩やかにし、食後の血糖値やコレステロール値の上昇を抑える働きがあるとされており、これらの作用から生活習慣病予防の観点でも関心が高まっています
カリウム
ドライいちじくにはカリウムも豊富です。
カリウムは体内の塩分排出になくてはならないミネラルで、カリウムを摂取することで体内に余計な塩分の蓄積を防ぐことが出来ます。
そのため、むむくみの軽減や血圧の管理をサポートする働きに必須なミネラルなのです。
カリウム制限の人は食べ過ぎにご注意下さい。
ポリフェノール
ポリフェノールは抗酸化作用を持つ成分として知られており、健康維持やエイジングケアをサポートする働きが期待されています。
また、ポリフェノールの種類によっては、肌のハリや美しさを保つのに役立つものもあるとされています。
ドライいちじくにはポリフェノールが含まれており、食物繊維やミネラルとともに、美容や健康を意識する方に注目されているドライフルーツです。
フィシン
タンパク質分解酵素のフィシンや炭水化物の消化を助けてエネルギーに変える働きをするアミラーゼなどが含まれています。
胃の働きをサポートしたり、代謝に関わる成分が含まれているため、適量を心がけて摂取することで、健康的な食生活の手助けとなると考えられています。
鉄分・カルシウム
また、女性ホルモンと同じ働きをするエストロゲンや、血液を作り出すのには不可欠な鉄なども含まれています。
骨や歯など私たちの身体を作るために必要なカルシウムも豊富に含まれています。
ドライいちじくは、果物の中でカルシウム含有量が上位に位置している食品なのです。
ドライいちじくの産地は?
いちじくは日差しが強く乾燥した土地を好み、ドライいちじくはイラン、トルコ、ギリシャそしてアメリカカリフォルニア州が4大産地として知られています。
- イラン産は1粒7gほどと小粒で、クセが少なく甘さ控えめ
- トルコ産は1粒20gと大粒で、柔らかい皮の中に、濃厚な甘さたっぷりの果肉を持っています
- ギリシャ産はふっくらとしてまろやかな味わい
- カリフォルニア産は黒いちじくでクセが少なく柔らかい
などの特徴があります。
産地によっていちじくの特徴が異なり、乾燥方法も機械や天日干しなど違いがあります。
1万千年以上前の炭化したいちじくの実が見つかるなど、古くから食べられてきた「いちじく」
いちじくが、日本にやってきたのは江戸時代初期の頃、ペルシャから中国を経由して長崎に伝えられました。
育てやすさも手伝い、日本でも家の庭木として広く親しまれ、多くの人々に食べられるようになったのです。
まとめ
ドライいちじくに関する解説はお役に立ったでしょうか。
最初にもお伝えしましたが、ドライフルーツは栄養価も高く、美容と健康に効果の高い食品の1つです。
食べやすく味も良いのでつい食べ過ぎてしまいがちですから、1日分を小分けにしておくことをおすすめします。
また、カビを防ぐためにも、保存袋や保存容器などに入れて冷蔵庫で保存して下さい。
正しく保存して適量を摂り、健康な身体を維持しましょう。
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