スープやサラダ、炒め物など、幅広く料理に使うことが出来る「春雨」や「マロニー」
見かけはとても似ていますね。
「春雨」と「マロニー」の違いは何でしょうか?
ビーフンやくずきり、しらたきも透明な麺状のものというところでは同じような食品です。
なんだか同じような物で、はっきりとした違いが良くわからないですね。
そこで、これらの食品の違いを明らかにして食生活にもっと活用していただければと思い、まとめてみました。
- 春雨とマロニーの違いは?
- くずきりとビーフンとしらたきとの違いは?
- カロリーの比較とダイエット向きは?
について解説していきます。
春雨とマロニーの違いは?
まず初めに原材料の違いから比較していきます。
春雨とマロニーの原材料の違いは?
春雨は緑豆・えんどう豆やジャガイモ・サツマイモのデンプン
マロニーはジャガイモのデンプンにコーンスターチ(トウモロコシから取り出したデンプン)
中国産春雨と日本産春雨とマロニーの特徴は?
中国産の春雨は緑豆やえんどう豆が原料
日本産の春雨は、ジャガイモやサツマイモのデンプンが原料として作られています。
中国産の春雨の特徴は、熱に強く弾力があり煮崩れしにくい。
日本産の春雨よりも食物繊維が多いです。
日本の規格にしっかり基づいて生産されていますので、安心できますね。
鍋物・炒め物に向いています。
日本産の春雨の特徴は、熱に弱く煮崩れしやすいが味が染み込みやすい。
サラダ・酢の物などに向いています。
また、味が染み込みやすく柔らかいので、鍋にもいいですよ。
春雨で、コシが強いのが苦手の人にはおすすめです。
マロニーの特徴は、日本産の春雨の欠点が改良されていて、煮崩れしにくく味が染み込やすくなるように作られています。
マロニーは、春雨にひと手間加えてあり、煮込み料理や鍋料理などに使われることが多いです。
マロニーには、太さの違う商品があるので、サラダ・炒め物でも使えますので便利ですね。
春雨とマロニーの歴史は?
春雨は西暦1000年頃に中国で作られていました。
日本には、鎌倉時代に伝わりました。
マロニーは、1963年に現マロニー株式会社が開発しました。
「マロニー」「マロニーちゃん」はマロニー株式会社の商品名です。
まろやかに煮えるからとシベリア少女「愛称マロン」のイメージを重ね合わせて
「マロニー」の商品名になったと言われています。
くずきりとビーフンとしらたきとの違いは?
ビーフンは炒め物、しらたきはすき焼きなど、メニューによって使い分けていますね。
くずきりとビーフンとしらたきとの違いは、原料です。
くずきりは葛という植物の根からとれるデンプンを材料とするくず粉から作られています。
葛は高いので、ジャガイモのデンプンで代用することが多いです
ビーフンはうるち米を原料とするライスヌードルで、ここまではどれもデンプンなどの炭水化物が原材料です。
ところが同じように麺状ではありますが、しらたきはほかの食品とは少し違い、コンニャクと同じコンニャクイモからつくられていますから、主な成分は食物繊維になります。
そうなると気になるのはカロリーですね。
次の項ではそれぞれのカロリーについてまとめていきます。
春雨・マロニー・ビーフン・くずきり・しらたきのカロリーの違いは?
普通春雨は100gあたり350キロカロリー、緑豆春雨は356キロカロリーです。
カロリーの高さに驚かれる方も多いと思いますが、これは乾燥状態でのことです。
食べるときは水で戻しますからその量はおよそ4倍になります。
カロリーは普通春雨が80キロカロリー
緑豆春雨は84キロカロリーになります。
マロニーも乾燥状態で100g350キロカロリー
茹でると4~5倍に増えるので70~90キロカロリーになり、春雨とあまり変わりません。
ビーフンも乾燥状態で100g380キロカロリーですが、
こちらも水で戻してほかの具材と一緒に調理しますから、具材によってカロリーはずいぶん違ってきます。
一般的な焼きビーフンのカロリーは一人前およそ250gで420キロカロリーほどです。
くずきりは乾燥状態で100g356キロカロリー、茹でると135キロカロリーになります。
こちらもビーフンと同じく、甘い蜜で食べるか三杯酢で食べるかによってもそのカロリーは違ってきます。
しらたきはちょっと別格です。
100gあたり6キロカロリー、約97%が水分で、腸内環境を整えてくれる食物繊維が含まれています。
カロリーを気にするのであれば、しらたきがダントツの1位です。
では、ほとんどが炭水化物から出来ているほかの食品はダイエットには向いていないのでしょうか。
春雨・マロニー・ビーフン・くずきり・しらたきでダイエット向きは?
春雨・マロニー・ビーフン・くずきり・しらたきでダイエット向きは?
- しらたき
- マロニー
- 春雨
です。
カロリーでの比較だけではなく、ダイエットに向いているかどうかを判断する材料としてGI(グリセミック・インデックス)値があります。
そこで目安になるのがGI値です。
今回比較している麺類の中でGI値の低い食品は
- しらたき・・23
- マロニー・・30
- 春雨・・32
- ビーフン・・52
くずきりはGI値が高いのでダイエットにはあまり向いていないようです。
うどんのGI値は85
そば・・54〜59
パスタ・・65
しらたき・マロニー・春雨は、うどんやそば、パスタなどと比較して糖質もカロリー・GI値も低いです。
毎日の食生活に上手に取り入れることでダイエット効果が期待できます。
GI値が低い食品がダイエット向きの理由は?
炭水化物は、体内に取り込まれるとブドウ糖に変化し、頭や体を動かすエネルギーになります。
ところが糖質がいきなり体内にたくさん入ると、私たちの体はその糖を脂肪に変えてためておこうと反応してしまいます。
つまり太ってしまうことになるのです。
GI値が低い食品は、この炭水化物から糖に変化するまでに時間がかかるため、血糖値の急上昇を抑える効果があります。
ですから体の中で糖をためておくことなく、スムーズにエネルギーとして消費することができるのです。
つまり脂肪に変えてためておく必要がありませんから、太りにくい体になるというわけです。
GI値が55以下は低GI食品と位置づけられていて、血糖値の急上昇を防ぐ糖尿病の治療のための食事療法に活用されています。
低GI食品は、脂肪がたまりにくいとしてダイエット効果があると注目されています。
まとめ
春雨とマロニー違いは?くずきりとビーフンとしらたきは?などについてはご参考になったでしょうか。
どの食品もそれぞれ違った食感で様々な料理に活躍できそうですね。
しらたき以外は炭水化物で出来ていますから、ダイエット中の方は野菜などの食物繊維を食べてからがおすすめです。
野菜をたくさん入れた焼きビーフンも食べ応えがあって良いですね。
ですが、炭水化物の摂りすぎになってしまいますのでご飯のおかずとして食べないようにしてくださいね。
もう一度簡単におさらいすると
春雨とマロニーの原材料の違いは?
- 春雨・・緑豆・えんどう豆やジャガイモ・サツマイモのデンプン
- マロニー・・ジャガイモのデンプンにコーンスターチ
中国産春雨と日本産春雨とマロニーの特徴は?
- 中国産の春雨・・熱に強く弾力があり煮崩れしにくい
- 日本産の春雨・・熱に弱く煮崩れしやすいが味が染み込みやすい
- マロニー・・煮崩れしにくく味が染みやすい
春雨とマロニーの歴史は?
- 春雨・・日本の鎌倉時代に伝わりました
- マロニー・・1963年に現マロニー株式会社が開発し商品名
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