鶏肉には色んな部位があり、なかには聞きなれない希少な部位もあります。
スーパーの食肉売り場ではむね肉ともも肉くらいしか見かけなくても、専門店では、とにかくたくさんの部位が売られています。
それぞれ違った美味しさが楽しめるのです。
その中でも、ソリレスってご存知ですか?
ソリレスがどこの部位か知っていると、ちょっとカッコイイかも・・・
そこで
- 鶏のソリレスはどこの部位?由来と意味は?
- ソリレスの特徴は?味や食感
- 希少部位のまとめ
などをご紹介いたします。
鶏のソリレスはどこの部位?由来と意味は?
ソリレスとは、鶏もも肉の足の付け根の辺りにある肉です。
ピンポン玉くらいの大きさがあります。
ソリレスの由来はフランス語から来ており、直訳すると「それを残すものは愚か者」という意味です。
鶏一羽につき1個か2個しか取れない希少部位です。
しかもこの部位はくぼみに隠れている為、見逃しやすいです。
しかも業者によっては鶏の解体中にソリレスを特別に取るのには時間がかかるため、捨ててしまうことも多いそうです。
ソリレスの特徴は?味や食感など
ソリレスの味としてはもも肉に近い部位であることもあり、柔らかい食感で独特の歯ごたえを楽しむことができます。
癖も少なく、食べやすい部位です。
どちらかというと個性派ぞろいの希少部位ですが、ソリレスはだれが食べても美味しい部位です。
栄養価やカロリーですが、もも肉の一部なので、特に普通の鶏肉と栄養価などが変わることはありません。
カロリーなどは、部位よりも料理法で左右されます。
たれよりも塩味で食べる方がヘルシーですよ。
食べ方の特徴としては
- 焼き料理
- 焼き鳥
- 刺身
などで食べると、ソリレスの美味しさを堪能できると思います。
焼き料理や焼き鳥はあまり焼き過ぎてしまうと肉が固くなってしまうので、焼き加減に注意してくださいね。
刺身は、通の食べ方として生姜と醤油で食べると美味しいです。
カンピロバクターによる食中毒が不安な方は、信頼のできるお店で調理してもらったもの、新鮮なうちに食べて下さいね。
鶏の希少部位(内臓)は?
次は鶏の希少部位について、ご紹介いたします。
まずは内臓の部位です。
- ハツ元…心臓上部
- 白レバー…脂肪肝
- 砂肝…胃袋
- 目肝…脾臓
- ぼんじり…尾羽の付け根(お尻の骨周り)
- 油つぼ…尾の付け根にある油をため込む部位
- 白子…精巣
- ぺタ…砂肝の下にある弁
- えんがわ…胃袋の外壁の部分
- きんかん…メス鶏の卵黄
- ちょうちん…卵巣と卵黄
- さえずり…食道
- そのう…食道の下の部分
- おたふく…胸線
- ふんどし…十二指腸
ハツ元とはハツ(心臓)の上部分です。
ハツはしっかりした歯ごたえが特徴ですが、ハツとは全く違った食感と味が特徴です。
他の名前ですと、カン、つなぎ、赤ひもと呼ばれます。
また、
- ハツ紐…心臓と肝臓をつなぐ部分。脂が多くジューシーだけど歯ごたえがあります
- 丸ハツ…心臓の内膜を裏返し、丸のまま串打ちしたもの。ハツよりもジューシーで柔らかい
などもあります。
「ハツ」という名前は英語の心臓の意味のHearts(ハート)がなまったものと言われています。
ハツ元とハツ紐を合わせて「ハツトロ」とも言います。
レバーは鶏の肝臓ですが、白レバーは鶏の脂肪肝の事です。
レバーと違い血生臭さはほとんどなく脂を多く含んでいるので舌ざわりが滑らかです。
旨味が強く、噛むほどにコクがあります。
白子と言えば主に魚の精巣の呼び名ですが、鶏にも白子があります。
味はクリーミーで濃厚な味わいです。
さえずりは首皮の内側にある、食道部分となります。
焼き鳥にするとコリコリとした食感が特徴です。
食道は「エサ」が通る部分なので、しっかり洗って調理しなくてはならないので、なかなか食べることができません。
本当に希少部位なのですよ。
おたふくは胸の胸腺、リンパ腺の部分です。
表面はとろける脂肪がついていて、中は歯ごたえがある食感が特徴です。
おたふくの呼び名は、人間がおたふくかぜを発症するとこのリンパ腺が腫れる事から、その名が付きました。
鶏の希少部位(肉)は?
次は肉の部位です。
もも、むね、手羽元、手羽先などは聞きなれた部位ですが
- そり…骨盤内の筋肉
- そで…胸と手羽先の間
- せせり…首
- おび…腱の中心
- 羽子板…尾の付け根の筋肉
とくにせせりは一度食べると病みつきになると言われているほど、美味しいのだそうです。
また、そでも「鶏トロ肉」と言われるほど、美味しいとか。
肉の中でも美味しい部位があるんですね。
次は皮、骨系の部位になります。
- かんむり…トサカ
- ヤゲン軟骨…胸の軟骨
- ひざ軟骨…ひざの軟骨
- まつば…ヤゲン軟骨の上
- もみじ…足首より下
- ペタ…尻と首をつなぐ皮
- 銀皮…砂肝を包む皮
があります。
かんむりはその名の通り、鶏のトサカのところです。
コラーゲンが豊富で、カリカリに焼いて食べます。
なかなか食べられないですよね。
ヤゲン軟骨は、かっぱ、三角軟骨とも言われ、形が生薬をすり潰す道具「薬研」に似ていたのでその名前が付きました。
もみじは、指が紅葉のように見えるので、その名前が付きました。コラーゲンたっぷりです。
ペタはぼんじり(お尻)と首をつなぐ皮です。弾力もあり噛めば噛む程うまみを感じられます。
まとめ
鶏のソリレスはどこの部位?希少部位をまとめてご紹介!についてはご参考になったでしょうか。
鶏肉の部位がこんなにあるとは…。
鶏肉のさらなる魅力を感じますね。
【関連記事】
鶏肉の消費期限切れ何日まで食べられる?
コメントを残す コメントをキャンセル