日持ちがする上に使い勝手のいい缶詰。
食糧庫に買い足しておけば、何も食材がない日に、とっても重宝します!
特に「コンビーフ」は、そのまま食べてもよし、サラダやスープに加えてもよし、炒め物にも重宝するまさにオールマイティな存在。
しかし…同じような缶の形やデザインなのに、「ニューコンミート」というものが、スーパーの棚に並んで売っているのです、違いは何でしょうか?
- コンビーフとニューコンミートの違いは?
- コンビーフとニューコンミートの食感や味と値段は?
について解説していきます。
コンビーフとニューコンミートの違いは?
コンビーフとニューコンミートの違いですが、一言でいうと
- コンビーフは牛肉100%
- ニューコンミートは馬肉など牛肉以外の肉も入っている
ということになります。
もともとニューコンミートは、昔はコンビーフの廉価版ということで、「ニューコンビーフ」と名乗っていました。
しかし、2005年からJAS規格によって、牛肉以外の肉が含まれるものには「ニューコンミート」という名称をつけました。
2005年に「ノザキのニューコンビーフ」は「ノザキのニューコンミート」に名称を変更しました。
牛肉以外の肉が入っているのに、名前にビーフが入っているのはおかしい!ということなのでしょうね。
ちなみに、日本やアルゼンチン、ブラジルでは缶詰にしたものが主流です。
ですが、欧米、特に北米ではブリスケットという牛の部位を塩漬けした生のコンビーフが販売されています。
日本でも、牛肉の産地の精肉店さんなどで、コンビーフを作られているところもあります。
そして、日本の缶詰でも、脂肪分カットや減塩タイプ、添加物を減らした無塩せきのもの、味を加えた変わり種缶詰など、いろいろな品が出ていますよ。
見つけたら、ぜひお試しくださいね。
コンビーフとニューコンミートの食感や味は?
コンビーフとニューコンミートの食感や味についてですが
- コンビーフの方は繊維が細く、上品な口当たり。牛肉の素材の味をしっかり楽しむことができる
- ニューコンミートは繊維が太く、口当たりが荒い。コンビーフより肉の味が薄い分、塩やスパイスが効いている
といった感じで、私の感想ですが、素直に美味い!と感じられるのはコンビーフでした。
味でいうと、コンビーフの方が旨味は強いですね。
そのまま食べるならコンビーフ、料理に使うならニューコンミートというように、味で使い方を分けると良いですね。
見た目も、コンビーフの方が牛脂と思われる白いものが多く見えます。
一方、ニューコンミートは馬肉と牛肉の二種類が合わさっているため、濃いピンクと薄いピンクの部分が混ざり合っています。
そして、馬肉独特の匂いも少し感じます。
馬肉がもともとサッパリした味なので、牛脂を入れたり香辛料を使ったりと、味付けをして工夫をしているのです。
どっちも同じような味ですが、ニューコンミートは馬肉が入っているのでちょっとクセがあります。
この風味と味付けがたまらない!という方もいらっしゃいます。
でも、逆にちょっと気になってしまう方も・・・
好みですね。
コンビーフとニューコンミートの値段の違いは?
ニューコンミートの良いところは、コンビーフより安いところです。
牛肉100%のコンビーフに対して、馬肉が入っているニューコンミートは、コンビーフよりお安い。
コンビーフが一個約350円前後するのに対し、メーカーごとの違いもありますが、ニューコンミートは一個当たり約220円なのです。
お手軽に買えるなら、ニューコンミートですね。
コンビーフとニューコンミートのカロリーや塩分の違いは?
それでは、カロリーや塩分はいかがでしょうか?両方とも、塩漬け加工肉なのですが、その違いはあるのでしょうか。
最大手メーカーの川商フーズの品を調べてみました。
コンビーフ
内容量100g カロリー243㎉ 食塩相当量1.5g
ニューコンミート
内容量100g カロリー218㎉ 食塩相当量1.7g
です。
違いはわずかですね。
原材料の方も、ニューコンミートに馬肉と香辛料が加わっているだけの違いしかありません。
コンビーフとは?
まず、「コンビーフ」とは、数日間塩漬けにした牛肉を蒸し、繊維をほぐしたものに食用油や調味料を加え、缶詰や瓶詰めにした加工食品の事です。
JAS(日本農林規格)では「畜産物缶詰または畜産物瓶詰のうち、食肉を塩漬けし、煮熱した後ほぐし又はほぐさないで、食用油脂、調味料、香辛料等を加え又は加えないで詰めたものをいう」と定義しています。
コンビーフの名称の由来である英語の「corned beef」は塩蔵牛肉を意味し、欧米においては繊維をほぐしたものではなく、ブロック肉を塩漬けにした保存食を指す場合が多いです。
ニューコンミートとは?
一方「ニューコンミート」とは、馬肉など牛肉以外の雑肉を主原料とするもののうち、牛肉の割合が20%以上のものをいいます。
上記のJASの缶詰の表示を定めた「畜産物缶詰及び畜産物瓶詰の日本農林規格」では、牛肉100%のものにしか「コンビーフ」の名称が使用できないため、馬肉など牛肉以外の雑肉を主原料とするものは「コーンドミート」と表記することが定められます。
そのため「コーンドミート」のうち、牛肉重量が20%以上のものにおいては「ニューコンドミート」もしくは「ニューコンミート」と表記されます。
まとめ
コンビーフとニューコンミートの違いは?食感や味と値段も解説!についてはご参考になったでしょうか。
コンビーフとニューコンミート、内容物や味に違いはあれど、ものすごい違いはないというのがわかりました。
お値段や料理方法などで、使い分けてみてくださいね。
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