梨の皮は食べられる?栄養やメリットを解説!についてご紹介していきます。
梨は8~9月に旬を迎えます。
そして秋に季節を移す10月上旬くらいまでの間に様々な種類が順番に店先に並びます。
みずみずしいその果肉は、独特の清涼感が口の中に広がり
種類によって異なった味わいを楽しむことのできる多くの人に好まれる果物の1つです。
リンゴは皮ごと食べられるけれど、梨も皮ごと食べれる?
もし皮ごと食べられて、しかも栄養も豊富だとしたら…
そんな梨の皮について解説していきます。
リンゴのように梨も皮ごと食べられるのでしょうか。
梨の皮は食べられる?食感は?
にんじんや大根など皮の部分に栄養がたくさん詰まっている野菜は、
皮ごと調理する方が効率よく栄養を摂取することが出来るという話を聞いたことありませんか?
にんじんは皮ごときんぴらにしたり大根は皮ごとおろしたりなど、
食べやすく工夫して栄養もしっかり摂るための調理方法も数多くあります。
実は、梨も同じなのです。
梨は、リンゴのように皮ごと食べれます。
梨の皮はリンゴの皮と違ってゴワゴワしていて口の中に残ってしまうため、皮を剥いて食べるのが普通とされてきました。
キウイフルーツの皮は、うぶ毛が付いて食べれそうにないですが・・
ニュージーランドでは、キウイフルーツを皮ごと普通に食べます。
キウイフルーツを皮ごと食べたことがありますが、思ったほど皮が口に残らず美味しいです。
栄養の面からみても、皮と皮の近くに多くの栄養が詰まっています。
梨も皮ごと食べたほうが体には良いというのです。
消化器官の弱い方は、控えた方が良いですね。
皮ごと食べるメリットは他にもあります。
皮の周辺には糖分が他の部位よりも多いため、甘みをより感じることが出来ます。
また、全体の9割が水分という梨なので、皮ごと切り分けて食べた方が鮮度を保つ効果もあります。
リンゴよりも梨の皮の方が食べたときの存在感はありますが、慣れてしまえば気にならないです。
皮が薄い梨の種類は?
皮ごと梨を食べるなら、皮が薄い方が美味しいです。
皮が薄い梨の種類は?
- 二十世紀梨(にじゅうせいき)
- 新興梨(しんこう)
- 南水(なんすい)
- 秋麗(しゅうれい)
など
秋麗(しゅうれい)は販売期間が短い梨なので、お見逃しなく!
売り切れの可能性もあります。
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梨の皮を剝いたほうが、美味しいと感じる人もいますね。
梨を皮ごと食べる、食べないは、もちろん個人の自由。
でも梨の皮を剥くなら、なるべく薄く剝くことをおすすめします。
なぜなら、実と皮の間部分があまいからです。
次は、梨の皮の栄養やメリットについてお伝えしていきます。
梨の皮の栄養やメリットは?梨の栄養は?
そんな梨の皮にはどんな栄養が含まれているのでしょうか。
梨の皮に含まれる栄養
- ポリフェノール
- アスパラギン酸
梨の皮「ポリフェノール」
はじめに挙げられるのはポリフェノールです。
ポリフェノールは、植物が光合成によって作り出す天然の抗酸化物質で、紫外線や乾燥、害虫や菌などから身を守るために作られます。
そのポリフェノールは私たちの身体にもとても効果的です。
体の中に出来る活性酸素というサビのようなものを取り除いてくれるため、生活習慣病の予防やアンチエイジングなど様々な効果が期待できる成分です。
梨の皮「アスパラギン酸」
もう一つお伝えしたいのはアスパラギン酸というアミノ酸の一種が含まれているという事です。
アスパラギン酸は栄養ドリンクなどに含まれていることで知られていて、疲労回復効果や解熱効果、二日酔いやむくみの改善が期待できる成分です。
梨の果実の栄養
もちろん、梨の果実にも様々な栄養成分が含まれています。
- カリウム
- 食物繊維
- ソルビトール
- プロテアーゼ
- ペントザン
梨は90%以上が水分と言われていますから、熱中症や脱水症状を予防する効果もあるため、暑い夏の水分補給には最適です。
含まれるカリウムはデトックス効果や血圧安定効果などもあります。
また、食物繊維には腸内環境を整える効果もあります。
食物繊維に加えて梨の栄養で忘れてはいけないのが「ソルビトール」です。
ソルビトールは梨が多く含んでいる成分で、腸の蠕動運動を促し、便を柔らかくする効果を持っています。
こちらの働きでもデトックス効果が期待できるのです。
プロテアーゼという成分も注目です。
プロテアーゼはタンパク質を分解してより小さな物質であるペプチドやアミノ酸に分解する酵素で、体内での消化や吸収を促進する働きがあります。
ペントザンには、体に溜まった脂肪を分解して排出する働きのほか吹き出物などを改善し、肌の調子を整えてくれます。
梨の洗い方は?
梨を皮ごと食べて農薬などの心配はないのでしょうか。
日本の残留農薬の基準は低く、さらに虫などの害から守るために一つ一つ袋をかぶせて栽培されますから、安心して大丈夫です。
でも、流通の過程で汚れやゴミなどが付くこともありますから、皮ごと食べる場合は洗った方が良いでしょう。
スポンジでやさしくこすりながら流水で洗うだけでも大丈夫ですが、心配な方は塩を使っても良いでしょう。
表面を軽くこするとぬめりが出ますが、梨の皮の成分です。
塩で皮の表面をやさしくこするように洗い、その後流水で丁寧に洗い流します。
様々な汚れに万能の重曹で洗う方法もあります。
重曹をひとつまみ入れた水の中に2~3分つけた後、スポンジでやさしくこすりながら流水で洗います。
それでも、農薬が心配なら・・
ベジシャワーがおすすめです。
それでも皮ごと食べるのはちょっと…そんな時はジュースやスムージーにするのもおすすめです。
ミキサーで粉々にすれば、皮も気にならないでしょう。
まとめ
梨は皮まで食べられる?関する解説はご参考になったでしょうか。
知らなかったことも多かったのでは?
甘みが強くシャリシャリした食感の「幸水」、果肉が柔らかい「豊水」、酸味と甘みのバランスの良い「二十世紀」など、種類によって味わいも違ります。
皮の味にも違いがあるかどうか確かめてみるのも楽しいかもしれません。
水分の多い梨ですから、冷たく冷やしておけば火照った体を中から冷やしてくれます。
でも暑さで胃腸が弱っているなと感じている場合は、加熱して食べるのもおすすめです。
ジャムにしたりコンポートにしたりケーキにしたりと、いろいろなメニューを楽しむことも出来ますから、是非試してみて下さいね。
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