とんぶりとは何?栄養や味と食べ方「畑のキャビア」!


とんぶりをご存知ですか?

「畑のキャビア」と言われるスーパーフードなのですが、なんと秋田県民以外にはあまり知られていない食材なのです。

とんぶりは、見た目たしかにキャビアに似てますね。

スーパーなどで見かけますが・・

とんぶりとは、どういったものなのでしょう?

  • とんぶりとは何?
  • とんぶりの味や食べ方は?
  • とんぶりの栄養は?

などについてお伝えしていきます。

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とんぶりとは何?

とんぶりとは、「コキア」「ほうき草」「ホウキギ」の成熟した果実です。

コキア・ほうき草・ホウキギは、名前は違いますが、同じ植物です。

古来中国ではとんぶりは漢方薬としても珍重されました。

日本でも古くから民間療法でも使われていた生薬の一種だったのです。

中国の漢方の大古典「神農本草経」には「地膚子(じぶし)」という漢方薬として載っており、利尿作用があるので膀胱炎や腎炎に効くとされています。

とんぶりの名については諸説ありますが、秋田の名産の魚であるハタハタの卵をブリコと言い、それに似た唐伝来のものという事で、唐のブリコ=とんぶりになったとする説が有力です。

とんぶりの味や食べ方は?

とんぶりの味ですが、クセがなく淡白な味わいです。

プチプチとした歯触りが良いアクセントになります。

他の食材と合わせて食べるのが一般的です。

お刺身などに添えられていたり、料理の上に飾りとして添えられていることが多いです。

キャビアの代わりにトッピングとして盛られていることもあります。

サラダや和え物に混ぜて食感のアクセントに使用することも。

特にネバネバした食材と相性が良いので、山イモや納豆に混ぜるのもおススメです。

単品ですと、三杯酢にすると美味しいですよ。

調理で気を付けておきたいことは、食べる直前に味付けをするという事です。

調味して2~3時間も置いておくと、粒の成分が出てしまい、特有のプチプチ感が消えてしまいます。

とんぶりの栄養は?

あっさりしているとんぶりですが、実は栄養素が多い食品でもあるのです。

  • サポニン
  • リン
  • ベータカロチン
  • ビタミンE
  • ビタミンC
  • ビタミンK
  • 鉄分
  • 食物繊維
  • マグネシウム
  • カリウム

などを含んでいます。

サポニンはポリフェノールの一種で、活性酸素を取り除き、アンチエイジング効果があります。

また抗酸化作用のあるビタミンEが多く含まれています。細胞の酸化防止により、お肌の老化防止に役立ちます。

各種ビタミン、ミネラルも多く含んでおります。

特に食物繊維を豊富に含んでおります。100gあたり7.1gもあり、ゴボウが100g中6.1gですから、多量の食物繊維を含んでいることが分かりますよね。

ちなみにとんぶりのカロリーは100gあたり90キロカロリーと大変ヘルシーな食材です。

大体が付け合わせなどで食べるものですから、大さじ1杯程度(15g)とすると15キロカロリーくらいです。

陸のキャビアと称されますが、キャビアは美味しいですが、塩分もカロリーも高い食材です。

とんぶりならプチプチの食感は同じでも、塩分やカロリーを気にせず食べられますよ。

とんぶりの歴史

「コキア」「ほうき草」は、荒れた土地でも育つ雑草とも知られるほどの強靭な生命力を持っていて、日本には平安時代に伝わりました。

栽培が盛んになったのは江戸時代初期からで、秋田県北部の川である米代川一帯で栽培されていたとされています。

現在の秋田県比内地方にあたります。

こちらの民が飢饉に直面した時に、その果実をなんとか食べられないだろうかと考え、加工したのが始まりだと言われています。

今では、秋田の伝統野菜の1つになっています。

とんぶりの実は直径1~2㎜の小さな緑色をしています。

見た目は魚卵そっくりで、「陸のキャビア」「畑のキャビア」と言われるゆえんです。

コキア・ほうき草・ホウキギとは?

「コキア」の和名が「ほうき草」で、きれいなライトグリーンが特徴的な植物で、紅葉すると真っ赤な色になります。

一年草のアカザ科ホウサギ属ホウキギという植物です。

もこもことした半球形の固まりの草花で、草の丈は0.5~1m位になります。

ほうき草の茎を乾燥させてほうきを、作っていたことから別名を「ホウキギ」と言います。

原産国は南ヨーロッパやアジアと言われています。

葉はほうきに、実は食用にと重用され、秋の紅葉シーズンにはきれいなグラデーションの葉を楽しむことも出来ます。

茨城県の国営ひたち海浜公園の「コキア」は有名ですね。

とんぶりの旬は?

とんぶりの食べ頃は10~11月になります。

この時期に収穫をし、一週間ほど実を乾燥させた後、実を煮て、約一日温水に漬けてふやかし、その後、手で揉みながら口当たりの悪い果皮(外皮)を取って脱水します。

これでとんぶりの出来上がりです。

よく乾燥したとんぶりの実は、その翌年の春までに加工されて各地に出荷されます。

生食用のとんぶりもあり、9月の上旬から中旬にかけてお店に並びます。

とんぶりの名産地は?

国内産のとんぶりのほぼ100%が秋田の大舘産だと言われています。

とんぶりはホウキギの実ですが、細い枝が先分かれした先に小さな実がたくさんついているので、風の強い地域ですと、収穫する前に実が落ちてしまいます。

さらに加工するのに大量の水を使うので、湧水の豊富な場所でしか加工ができませんでした。

山間に位置するため風当たりが少なく、良い湧水に恵まれた大館市は、とんぶりを栽培するのにぴったりの土地なのです。

ただ、農業従事者の高齢化や担い手不足などもあり、年々生産個数が減っています。

なんと2020年に作付けしたのが7戸とのこと。ピークの平成2年には138戸との事ですので、いかに少なくなっているかが分かります。

中国などからの輸入品もありますが、せっかくの日本の伝統食を絶やさないためにも、ぜひとんぶりを食べ続けて、生産者の方々を応援したいですね。

まとめ

とんぶり「畑のキャビア」とは何?栄養や味と食べ方!などについてご参考になったでしょうか。

とんぶりとは、「コキア」「ほうき草」の実です。

とんぶりの味は、クセがなく淡白な味わいで、プチプチとした歯触りが特徴。

とんぶりには、たくさんの栄養素が含まれています。

ちなみにスーパーフードとして名高い「キヌア」とは、同じアカザ科の仲間です。

そんな素晴らしい食材が、日本で栽培されているなんて驚きですね!

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