子どものお弁当の材料にブロッコリーを買いに行ったのですが、なんと売り切れ。
代りにカリフラワーを買ったところ、子供に、「この白いお化けみたいの嫌だ!」と言われてしまいました…。
えぇ~、ブロッコリーもカリフラワーも似たようなものじゃん~
- ブロッコリーとカリフラワーは同じ?
- ブロッコリーとカリフラワーの違いは?
- ブロッコリーとカリフラワーの栄養の違いは?
などについ解説していきます。
ブロッコリーとカリフラワーは同じ?
ブロッコリーとカリフラワーは、同じ?
形もそっくりですし、蕾である花蕾(から)の部分を食べますよね。
実は、ブロッコリーとカリフラワーは、同じアブラナ科の仲間です。
しかも、ブロッコリーとカリフラワーは、両方とも野生キャベツがルーツ!
野生のキャベツの元になっているのが、青汁の材料などで有名なケールです。
ケール→(野生の)キャベツ→ブロッコリー→カリフラワーの順で進化していったと言われています。
地中海沿岸地方では紀元前2000年頃から自生している野生のキャベツの花蕾を食べており、これがブロッコリーの起源であったとか。
この花蕾の部分が進化によって肥大したものが、ブロッコリーだと言われています。
カリフラワーは、ブロッコリーが突然変異で白くなったものが起源とされています。
これを品種改良したものが現在のカリフラワーです。
ただし、キャベツ→カリフラワーからブロッコリーという説もあります。
ちなみに最近流行りの「ロマネスコ」という、渦を巻いた形とエメラルドグリーンが美しい似た品種がありますが、こちらも突然変異だと言われています。
カリフラワーの仲間です。
日本に入ってきたときは、ブロッコリーとカリフラワーのあいの子と言われ、「カリッコリ―」という名前でも呼ばれていました。
ただ、ロマネスコの方がブロッコリーやカリフラワーなどより、古くからある品種なのです。
ブロッコリーとカリフラワーの違い
違いというと、色や食感が言えるかと思います。
ブロッコリーは深い緑、カリフラワーは白い色ですね。
ただカリフラワーの種類によっては、緑や紫、オレンジ色のものもあります。
食感も、カリフラワーはコリコリして、クセのないお味です。
どちらかというとキャベツに近いお味です。
茹で方によって、食感も変わってきますが、ブロッコリーはそれなりに噛みごたえがあって、葉野菜の感じに近いお味ですね。
また、ブロッコリーは伸びた茎の先に密集した蕾を作るのに対して、カリフラワーは蕾が一つの塊のようになっています。
ブロッコリーの花言葉は「小さな幸せ」
カリフラワーの花言葉は「お祭り騒ぎ」
ブロッコリーとカリフラワーの栄養の違いは?
まず言えることは、ブロッコリーとカリフラワー、どちらもビタミンCを多く含んでいます。
同じ100gあたりのレモンと比べると
茹でたブロッコリー⇨54mg
茹でたカリフラワー⇨53mg
レモン⇨100mg
ビタミンの含有量でいうとカリフラワーより、ブロッコリーの方が多いのですが、ブロッコリーのビタミンCは、水に溶けやすい性質を持っています。
なので、ブロッコリーを茹でるときは2~3分くらいでサッと茹でることをおススメします。
電子レンジ調理も良いですね。
総合的な栄養素では、ブロッコリーの方が多く栄養素を含んでいます。
特にBカロテンはカリフラワーの50倍もの栄養素を含んでいます。
Bカロテンは、体内でビタミンAの働きをし、鼻の粘膜や目の網膜や肌、髪、爪などを守る働きをします。
また、葉酸も多く含んでいます。
ブロッコリーの茎の部分は捨ててしまうのはもったいない!
実は、茎の部分の方が栄養が多く含まれています。
茎のかたい部分の皮をむいて茹でると、美味しいですよ。
カリフラワーがブロッコリーよりも多く含んでいる栄養素と言えば、カリウムです。
余分な塩分を排出し、血圧を下げる効果があります。むくみにも効果的です。
食物繊維も豊富です。
また、ビタミンCが茹でても溶けだしにくいという性質があります。
調理してもビタミンCを効率よく摂ることができ、そのため「畑のレモン」と言われるほどです。
外国では加熱する調理よりも、サラダの具材として生で食べることの方が多いのですって。その方が栄養素も壊れにくくて良いですね。
また、低炭水化物ダイエットを行っている人は、ジャガイモの代わりに食べるそうです。
ご飯の代わりにカリフラワーの細かく砕いたものを食べる「カリフラワーライス」も海外からじわじわと人気です。
イオンなどで冷凍品を売っていますよ。家で手作りしてもOKです。
また、炊飯器でお米とカリフラワーを一緒に入れて炊く方法もあります。
ブロッコリーとカリフラワーどっちが先?
今でこそブロッコリーの方が多く市場に出回っていますが、日本に渡ってきたのはカリフラワーの方が先でした。
明治初期に伝わり、日本人の口に合ったのか、広く普及しました。
カリフラワーは、はなやさいと呼ばれていました。
その後、1980年台になって緑黄色野菜の人気が高まってからブロッコリーが人気に。
現在ではブロッコリーの生産量の方が、カリフラワーよりも多いです。
そのため、ブロッコリーよりカリフラワーの方が価格が高いのですね。
ブロッコリーとカリフラワーの名前の由来
ところで、ブロッコリー、カリフラワーって、不思議な名前ですね。
由来について、簡単にお伝えします。
ブロッコリーの語源は、「茎」という意味のイタリア語であるbroccoを経て、「出っ歯」の意味であるbrocchusから名づけられました。
和名はメハナヤサイ(芽花野菜)、ミドリハナヤサイ(緑花野菜)です。
カリフラワーの語源はcaulis flower(キャベツの花)です。
ラテン語でcaulisは「(キャベツの)茎」という意味です。
和名はハナヤサイ(花野菜)またはハナカンラン(花甘藍)です。
調べてみると…二つとも、見たまんまの名前ですね。
ブロッコリーとカリフラワーの旬
ブロッコリーとカリフラワーの旬は冬です。
どちらもほぼ通年出回っていますが、12月から3月にかけてのものが、甘みが増して美味しいです。
風邪などがはやる季節に、ビタミンCが手軽に取れる野菜は貴重です。是非食べてください。
まとめ
ブロッコリーとカリフラワーは同じ仲間?などについてはご参考になったでしょうか。
栄養価が高く、冬の野菜が高い時期に旬を迎える、お財布にも優しいこの2つのお野菜。
ブロッコリーもカリフラワーも、一緒に美味しくいただきましょう。
もう一度簡単におさらいすると
ブロッコリーとカリフラワーは同じ?
- ブロッコリーとカリフラワーは、同じアブラナ科の仲間で野生キャベツがルーツ!
ブロッコリーとカリフラワーの違いは?
- ブロッコリーは葉野菜の感じに近いお味
- カリフラワーはコリコリして、クセのないお味
- ブロッコリーは伸びた茎の先に密集した蕾を作るのに対して、カリフラワーは蕾が一つの塊
ブロッコリーとカリフラワーの栄養の違い?
- ブロッコリーの栄養でBカロテンはカリフラワーの50倍
- カリフラワー→ブロッコリーよりも多く含んでいる栄養素はカリウム
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