ふすま(ブラン)パンをご存じですか?
ふすまパンは、生活習慣病の予防に摂り過ぎを注意したい糖質を制限できる、小麦ふすま粉を使用して作ったパンです。
パンが好きだけれど糖質を気にしていらっしゃる方にとって、ふすま粉を使用したふすまパンはとても嬉しいパンですね。
ふすまパンで、ダイエットが出来たなんて話も・・・
そんなふすまパンについて、まとめてみました。
- ふすま(ブラン)パンの糖質や栄養は?
- ふすまパン(ブラン)の効果や効能は?
- ふすま(ブラン)パンって何?
今後の食生活の参考にしていただければと思います。
ふすまパンの糖質や栄養は?
体に良さそうなふすまパンですが、糖質や栄養はどれくらいあるのでしょうか。
単純に小麦ふすま粉と小麦強力粉を比較してみました。
小麦ふすま粉 | 小麦強力粉 | |
---|---|---|
カロリー | 216kcal | 365kcal |
脂質 | 4.3g | 1.5g |
ナトリウム | 2mg | 0.1mg以下 |
カリウム | 1,182mg | 89mg |
炭水化物 | 64.5g | 71.7g |
食物繊維 | 42.8g | 2.7g |
糖質 | 21.7g | 69g |
タンパク質 | 15.6g | 11.8g |
マグネシウム | 611mg | 23mg |
カルシウム | 73mg | 17mg |
鉄分 | 10.6mg | 0.9mg |
ビタミンB6 | 1.3mg | 0.06mg |
ビタミンE(α-トコフェロール) | 1.5mg | 0.3mg |
※小麦ふすま粉は、米国農務省 (USDA)
小麦強力粉は、食品成分データベースを参考にしました。
普通のパンを作る時に使用する強力粉と単純に比較すると、小麦ふすま粉の糖質は約1/3、食物繊維は15倍以上も含まれています。
食物繊維は第6の栄養素ともいわれている私たちの身体にとってとても大切な栄養素です。
ビタミンE・ビタミンB6も小麦ふすま粉が勝っています。
カリウムは約13倍・マグネシウムは26倍以上でミネラル類も圧倒的に多く、ふすまパンの栄養は糖質が低いというだけではないのです。
ふすまパンの効果や効能は?
では、それらの栄養は私たちの身体にとってどのような効果や効能があるのでしょうか。
例えば豊富な食物繊維について考えてみます。
成人男性の1日の食物繊維摂取目標は20g、女性は18gです。
目標値が定められているという事は、それだけ身体にとって必要な栄養素だからです。
食物繊維が不足するとどのような事が起こってしまうかというと、便秘や生活習慣病を引き起こしてしまう恐れがあるのです。
腸内細菌へのダメージは遺伝してしまう恐れもあるほどなんです。
そんな大切な腸内環境を整えるにはやはり食物繊維は欠かせません。
善玉菌のエサになり腸内環境を良くする水溶性食物繊維と腸の働きを良くして便通を改善し体調を整えてくれる不溶性食物繊維の両方が豊富に含まれているふすまパンは、まさに現代人にとってうってつけのパンといえるのではないでしょうか。
GI値の低いふすまパン。(種類にもよります)
血糖値の上昇が穏やかな為脂肪を溜めこみにくく、太りにくい身体にしてくれるという事で、便秘改善と共にダイエットにも効果がありそうですね。
また、豊富なカルシウムはマグネシウムと一緒に摂取することによって吸収率がアップしますから、貧血や骨粗鬆症の防止や改善にも役立つでしょう。
ふすまパンって何?
小麦は大きく分けると、胚乳(83%)、表皮(15%)、胚芽(2%)から構成されています。
普通のパンの場合糖質を多く含む胚乳が含まれている小麦粉を使用して作ります。
ふすまとは穀物の外側の皮のことで表皮と胚芽の部分を指し、英語ではbran(ブラン)といいます。
この部分はお米なら「米ぬか」に相当します。
小麦のふすま粉は、胚乳を含みませんから低糖質なパンを作り出すことが出来ます。
ですが、小麦ふすま粉だけではふっくらしたパンにならないので、一般的には、小麦ふすま粉と小麦グルテンなどを使用してふすまパンを作ります。
小麦粉のグルテンは、胚乳から作られるタンパク質の一種で糖質も含まれています。
(糖質の少ないグルテンもあります)
それでも、普通のパンに比べるとふすまパンは、低糖質なパンと言えます。
ふすまパンといっても、いろいろあって、小麦粉を一切使用しないふすまパンもあります。
ふすま(ブラン)パンもいろいろ
ふすまパンと呼ばれるものには、皮のついた小麦を使用して作る全粒粉パン、小麦粉にふすまを加えて作るふすまパン、小麦粉や砂糖を一切使わない低糖質なふすまパンなどがあります。
全粒粉パンは普通のパンと糖質の量は変わりませんが、食物繊維が多く含まれている為に血糖値の上昇が緩やかです。
GI値も普通のパンが83なのに比べ全粒粉パンは52と低く、体に優しいパンと言えます。
中糖質なふすまパンは、小麦粉+ふすまを原料とし、砂糖はなるべく使用せず甘味料で代用して作られています。
普通のパンの糖質の量が100gあたり45g程あるのに対し、この中糖質なふすまパンは25~40g程と比較的抑えられていて、小麦粉とふすまの比率によって随分変わってくるのが特徴と言えます。
低糖質なふすまパンは小麦粉や砂糖は一切使用していませんから100g中の糖質の量は5~10gととても少なく作られています。
ふすまパンの種類によってそれぞれカロリーや糖質が違うので、購入する時は、原材料に何が使われているかきちんと確認すると良いですね。
まとめ
最近はコンビニでも手軽に手に入れる事の出来るふすまパンですが、糖質がゼロというわけではありません。
ですから糖質が少ないからと安心して食べ過ぎないようにして下さい。
ネット上でも売られていますし、ふすまパンミックスもあり家庭で焼くことも出来ます。
糖質をしっかり制限したい方やダイエットに活用したい方などは、原材料の表記をしっかりと確認し、パンに塗るバターも低糖質な物にしたり野菜サンドにしたりと、パンだけでなくそのほかのものにも気を付けるようにするとより効果的だと思います。
私も、糖質に気を付けていて好きなパンを制限していましたが、今度ふすまパンを試してみたいと思います。
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