秋の味覚の代表である「さんま」
子供の頃さんまの塩焼きが食卓に上るとお腹の部分はよけて食べていました。
子供には苦かったのですね。
「これが美味しいと感じるようになったら大人の証拠だ」なんて言われて
確かに年を重ねるにつれ、さんまの塩焼きの内臓も、身と一緒に食べられるようになりました。
でも、さんまの塩焼きの内臓を食べるって言うけど、大丈夫なの?と不安に思う人もいらっしゃいますね。
- さんま塩焼きの内臓(はらわた)って食べる?
- さんま塩焼きの内臓(はらわた)は食べて大丈夫?赤いのは何?
- さんま塩焼きの内臓(はらわた)にそもそも栄養はあるの?
そんな、さんまの内臓(はらわた)に対する疑問をまとめてみました。
さんまの内臓を食べるのが好きになった
さんまの塩焼きの内臓って食べますか?
私は、子供の頃「さんまの内臓」のあの苦味が嫌いで
「だいたい、魚の内臓なんか、なんで食べるの?」なんて思ってました。
でも、大人になって「さんま塩焼きの内臓」が、1番美味しいと言われ、さんま塩焼きの内臓に挑戦してみたら・・
なぜかあの苦味がクセになって、大好きになってしまった!
今では、内臓が苦手な人からもらって食べたりしてます。
私と同じようにさんま塩焼きの内臓を食べる人や、苦手で食べない人をまとめてみました。
食べる人
- あの内臓が最高で身はおまけみたいな物
- 内臓は栄養豊富なので、食べない人が信じられない
- あの苦味が美味しくてお酒にぴったり
- 内臓目当てで、さんまを買ってます
食べない人
- 苦くてあんなの食べ物じゃない
- 内臓が赤くて気持ち悪い
- 魚の内臓には汚染物質が貯まるのでなんだか怖い
- 内臓には脂肪ばかりで、栄養があるとは思えない
- 排泄物が気になる
など、いろいろな意見がありますね。
人によってそれぞれ食べる・食べないは自由です。
でも、さんまの塩焼きの内臓は問題なく食べることが出来ますし、実は、栄養も豊富なんですよ。
それを理解すれば
今まで、さんまの塩焼きの内臓が苦手で、食べるのを避けていた人も・・
「食べてみようかなぁ」「挑戦してみようかなぁ」なんて、思うようになるかもしれませんよ。
そこの所を詳しくお伝いしますね。
さんまの塩焼き内臓は食べても問題ない?
さんま塩焼きの内蔵は食べても大丈夫ですよ。
でも、ちょっと心配という方に、「さんまの塩焼きの内蔵」を食べても問題ない理由について解説していきます。
- 海の汚染物質が心配
- 排泄物が気になる
海の汚染物質が心配
魚の内臓には海の汚染物質が溜まり易いから食べない方が良いといわれますが
実は、海の汚染物質は海底に溜まり易く海面近くを泳いでいる「さんま」にはほとんど影響がないのです。
しかもさんまの寿命は1~2年、汚染物質が身体の中に蓄積されるほど、長くは生きる事が出来ない。
排泄物が気になる
そしてもう一つの排泄物が気になるについて
さんまは、主に動物性プランクトンを食べるため、胃袋もなく、消化管が1本の管になってます。
食べ物が、ほんの30分程で消化、排せつが行われお腹の中に排せつ物が溜まっているという心配がなく臭みもないのです。
ですので、安心して「さんまの塩焼きの内蔵」を食べる事が出来るのです。
さんまの内臓のあの「赤い正体」も気になりますね。
さんまの「内臓の赤い」のは何?
さんまの内臓が赤いと食べても大丈夫なの?と心配になりますね。
さんまの内臓を赤くする理由は動物性プランクトンの「オキアミ」です。
あの赤いオキアミをたくさん食べた「さんま」は内臓が赤くなるのです。
もちろん、赤い内臓のさんまを、食べても大丈夫です。
さんまの内蔵の赤い糸のようなものは何?
さんまの内臓の中に赤い糸のようなものを見つけたことはありませんか?
これは、さんまに寄生する、ラジノリンクスという寄生虫です。
60℃で1分以上加熱すると死んでしまいます。
さんまを塩焼きするには中火でじっくり焼きますから寄生虫はもう生きてはいません。
食べても大丈夫ですが、ちょっと…と思われる方は取り除いて下さい。
また、危険なアニサキスが寄生してることもあります。
70℃では瞬間的に、60℃では1分程度で死滅します。
ですので、加熱して食べる方が安全です。
さんまの塩焼き内蔵の苦味がどうしても苦手
さんまの内蔵で苦いのは主に、胆のうです。
苦玉とも言いますが、この胆のうを取り除いてしまえば、苦味は少なくなります。
詳しく解説しているブログがありました。
こちらです→究極さんまの塩焼き
さんまを焼いてからでも取ることができますので、どうしても苦手な人は試してみてはいかがでしょうか?
さんまの内臓を、少し食べてみようかと、思うようになりましたか?
もちろん、無理して食べなくてもいいですよ。
でも、内臓を食べないのは、損なんです。
こんなに、すごい栄養効果がありました。
さんまの塩焼きの内臓にどんな栄養がある?
さんまの内臓、どうしていますか?
内臓だから、「そんなに栄養ないんじゃない」なんて思ってませんか?
実は、さんまの内臓には思いがけない栄養が含まれているのです。
それはレチノール・ビタミンB12・鉄分
レチノールは
良く化粧品などの有効成分として表示されていますね。
レチノールとはビタミンAのことで、お肌のシワやたるみに効果的な物質です。
お肌の奥底、真皮の部分に存在するコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの生成を促進してくれるのです。
もちろん、お肌だけにメリットがあるというわけではありません。
発育を促進したり、喉や鼻の粘膜に働いて菌から守ってくれたり、目の健康にも効果的なのです。
そして、レチノールはビタミンCやEと一緒に摂るとより効果的なため
さんまの塩焼きに添える大根おろしやカボス、スダチは理にかなっているといえます。
レチノールはさんまの内臓の他、レバーやウナギ、バター、マーガリン、卵黄、チーズ等にもふくまれています。
普通に食事をしている分には、レチノールの摂り過ぎの心配はありません。
ですが、サプリメントやビタミン剤を摂取している場合は摂り過ぎると肝障害などの副作用の恐れもある為、注意してくださいね。
ビタミンB12・鉄分は貧血予防に効果的
鉄分は、赤血球を作るのに必要で、ビタミンB12は赤血球の形成を助けてくれます。
さんまの塩焼きを内臓ごと食べないともったいないですよ!
さんまの選び方
どの魚にも言える事ですが内臓は、傷みが早いですから鮮度の良い物を選んで食べるようにして下さいね。
鮮度が悪い「さんまの内臓」は苦味が増して、美味しくないですしまた、体にも良くないとも言われてます。
新鮮なさんまの選び方
- 下顎の先端としっぽの付け根が黄色
- 内臓がかたい
- 目に濁りなく透き通ってる
- 頭(後頭部)から背中にかけて厚みがある
- 体全体に光沢がある
- 尻尾を持った時、一直線に立つ
参考にしてみて下さいね。
新鮮なさんまの内臓を食べるチャンスがあります。
それが目黒さんま祭りです。
さんまの簡単な焼き方
さんまを焼く時はしっかりと振り塩をする
さらに手で馴染ませるようにしてすりこむのが、パリッとした皮に仕上げるコツです。
魚焼きグリルで焼く場合は中火でじっくり、しっかりと焦げ目がつくまで焼きましょう。
ただ、脂ののったさんまですから、グリルの後片付けが大変ですね。
魚焼き用アルミホイルを、敷いたフライパンで焼いても美味しく焼き上がりますよ。
フライパンに丸ごと1本は入らないので半分にカットして中火から弱火で7~8分間、じっくりと両面を焼いて下さい。
グリルで焼いた時ほど皮のパリッと感はありませんが、片付けは圧倒的に楽です。
まとめ
さんまの塩焼き、内臓に関するまとめはご参考になったでしょうか。
さんまの旬は9月から11月にかけて。
黒潮周辺の海で生まれたさんまが夏から秋にかけて南下をはじめ
9月から11月頃、北海道や三陸沖を通過します。
10月頃になると水揚げの量も増える為、価格も安定してきます。
脂ののったさんまを今年も美味しく頂けるといいなと思います。
さんまの内臓に含まれているレチノールを効果的に摂るために
大根おろしやカボス、スダチ、レモンなどのビタミンCを添えるのを忘れないで下さいね。
もう一つ、さんまの皮には脂質を、代謝してエネルギーに変える事の出来る、ビタミンB2が含まれています。
ダイエット中の方は、さんまの皮も忘れず食べるようにしましょう。
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