いくらとすじこ、どちらも魚卵好きには堪らない存在ですよね。
「いくら」と「すじこ」の違いをご存知でしょうか?
実は、いくらとすじこには大きな秘密があるんです。
鮭もいくらも大好き!な私が、その違いについて徹底的にお伝えしていきます。
いくらとすじこが美味しく食べられる旬や保存方法、栄養素についても併せてまとめてみました。
いくらやすじこを美味しく食べたい時の参考になれば幸いです。
いくらとすじこの違いは?
「いくら」も「すじこ」も同じモノ
実は、いくらもすじこも、鮭やマスの魚卵です。つまり、同じモノという事なんです。
ですが・・・
同じ親の卵なのに、「いくら」と「すじこ」には、違いがあります。
「いくら」
☆産卵間近の成熟した卵で粒が、バラバラになっている状態のものを言います。
「すじこ」
☆まだ未熟な卵で、卵巣膜という細い筋同士で繋がっている状態の物を言います。
ぎっしり実がついた、小粒のブドウの房のような見た目をしています。
いくらの卵の方が大きく、すじこの卵は小さいです。
すじこをバラバラにしているので、バラ子、と呼ばれる事もあります。
ちなみに、「いくら」はそもそもロシア語です。魚卵や、小さくて粒々しているもの、という意味があります。
いくらとすじこの味や食感と食べ方は?
いくらもすじこも、生のまま、又は醤油漬けになって売られている事がほとんどです。
もともと同じ魚の卵なので、味自体にほとんど違いはありませんが、すじこの方が、濃厚な味わいがあります。
そして、いくらやすじこの味は、醤油漬けなど調味料の味が主になっています。いくら自体には、あまり味がないのです。
強いて言うと、いくらとすじこでは食感が若干違います。
いくらは粒々の状態なので、食べるとダイレクトにぷちっとした感じがします。
対してすじこは繋がっている状態なので、いくらよりもねっとりして、歯ごたえがある食感になります。
私は、いくらはそのままご飯にたっぷりかけて『いくら丼』にするのが、何よりの贅沢だと思っています。
もしくは、軍艦やちらし寿司などのお寿司のネタとしても美味しいですね。
すじこはかたまりになっているのを活かして、ごはんの上にのせたり、おにぎりの具にするのが定番の楽しみ方です。
すじこは、包丁で切らずに手や箸で、かたまりになるようにほぐすといいですよ。
また、これは豆知識なのですが、もし市販の醤油漬けがしょっぱい時に、緩和できる方法があります。
つけ汁を切って、代わりに酒を入れて数時間~1晩冷蔵する、という方法です。醤油が抜けるので塩気がマイルドになります。
もしくは、食べる時に醤油漬けに大根おろしを混ぜる、という方法です。塩を振らずに焼いた鮭の上にかけて食べたりするのがオススメですよ。
関東で食べる「すじこ」は、生臭くて塩っぱいというイメージですが、北海道・東北などの「すじこ」は本当に美味しくて別物って感じですよ。
いくらとすじこの旬は?
いくらとすじこの旬はいつ?
いくらもすじこも、同じ魚の魚卵なので、旬もほとんど同じです。
鮭やマスなど、大元の魚が産卵する時期が旬になります。
鮭の種類も色々で、紅鮭・白鮭(秋鮭)・銀鮭・キングサーモン・トラウトサーモンがあります。
北海道だと9月~11月頃ですが、より南の地域では1ヶ月くらいずれている事も多いです。
外国のヨーロッパ、アメリカ、ロシアでは、旬の時期もそれぞれ違います。
まとまった状態で楽しむ「すじこ」の場合、「いくらより小粒の方が良い」という考えもあるようです。
そのため、魚の体の中で卵が作られたばかりの頃(産卵期の手前)の方がすじこは美味しい、という説もありますよ。
いくらとすじ保存方法は?
保存方法は?
鮮度が良い、いくらやすじこを買う時の注目ポイントがあります。
表面がつやつやして、見た目はオレンジがかっていて、弾力があり粒がしっかりしているものが、鮮度が良い状態になります。
と言っても、ラップ越しなどに押して確かめたりするのはご法度です。
○冷凍保存する
いくらもすじこも、冷凍保存が効きます。3ヶ月くらいであれば、食味もそこまで落ちません。
生の状態で冷凍するなら、すじこは一腹の塊ごとにラップに包んで、いくらは瓶などの密閉できる容器にいれて、冷凍するのが無難です。
冷凍したものを食べる時には、冷蔵庫で自然解凍が鉄則です。
間違っても電子レンジでチンしてはいけません。ぷちぷちした食感が失われてしまいますよ。
解凍したものは味が落ちない内に、2~3日くらいで食べきるのがベストです。
○醤油漬けにする
いくらは綺麗に洗って水気を切り、瓶などの密閉容器に入れてから醤油やみりん、酒を入れます。
そのまま漬け込んでおくとしょっぱくなるので、2時間くらいでつけ汁は捨てます。
そのまま冷蔵保存で一週間は楽しめるようになりますよ。
また、生すじこはばらして、いくらの状態にしてから醤油漬けにする事がほとんどです。
焼肉をする時のような金網の上で、優しく下に転がすように押すと、簡単にばらけていくらになるのでオススメです。
いくらとすじこの栄養は?
いくらとすじこに含まれている栄養は、ほとんど同じです。
魚卵の中では認知症や動脈硬化の予防に効果があると言われている、EPAとDHAが特に多く含まれています。
いくらやすじこは赤い色をしていますが、抗酸化作用に有効な成分として有名な、アスタキサンチン由来の色です。
ビタミンB1・B2・B6やナイアシンなども含まれているので、疲労回復やアンチエイジングにもぴったりな栄養素がたっぷりです。
その反面、コレステロールやプリン体が多く、醤油漬けなどにした場合は塩分も含まれる事になります。
美味しいから、アンチエイジングに良いから、と言って1日に食べ過ぎてしまうと、体には悪い影響を及ぼす事もあるので注意が必要です。
まとめ
いくらとすじこの違いは?については、ご参考になったでしょうか。
実はいくらもすじこも同じ魚卵だった、という事から、食べ方や旬・保存方法などについてまとめてみました。
どちらも冷凍保存が効くので、旬の時につい買いすぎてしまった、という時に是非試してみて下さいね。
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