もち麦をご存じですか?
スーパーマーケットなどのお米売り場に行くともち麦があるのです。
お米と一緒に炊くともちもちプチプチとした食感が美味しいもち麦ですが、どんな栄養が含まれているのでしょう。
何となく白米だけよりも栄養がありそう…私はそんな感じでご飯に混ぜて炊いていました。
もち麦の何が身体に良い効果をもたらしてくれるのか?
以前から気になっていた、もち麦のカロリーや糖質、効果、効能などについてまとめてみました。
もち麦のカロリーと糖質はどのくらい?
もち麦といっても、国内産・アメリカ産・カナダ産・韓国産があり
国内産の品種でもキラリモチ・ダイシモチ・紫もち麦・イチバンボシ・ビューファイバーなど色々あります。
それぞれのカロリー・糖質など少しづつ違いがありますが、国内産もち麦の「キラリモチ」と白米で栄養を比べてみました。
もち麦と精白米の100g当たりに含まれる成分を分かりやすく表にしました。
もち麦 | 精白米 | |
---|---|---|
カロリー | 329kcal | 358kcal |
タンパク質 | 7.4g | 6.1g |
脂質 | 2.3g | 0.9g |
炭水化物 | 76.7g | 77.6g |
糖質 | 62.7g | 77.1g |
食物繊維総量 | 14g | 0.5g |
※もち麦「キラリモチ」は、(藤本米穀店)
精白米は食品成分データベースを参考にしました。
もち麦の種類によって多少の違いはありますが、100g当たり
☆もち麦
- カロリー・・329kcal
- 糖質・・62.7g
☆精白米
- カロリー・・358kcal
- 糖質・・77.1g
精白米と大差はないですね。
ですが、食物繊維は、精白米のなんと28倍!
もち麦には、食物繊維が豊富に含まれている事がわかりますね。
気になる糖質は、精白米よりは少ないですが、ちょっと高めです。
糖質を制限している方には向いていないかもしれません。
ですが、白米に混ぜて炊くことで茶碗1杯分(150g)のご飯のカロリーは、白米だけ(252kcal)の時よりもカロリーを低く抑える事が出来ます。
摂取カロリーを抑えるにはもち麦ご飯は向いているといえるでしょう。
もち麦の効能は?
大麦βグルカン
もち麦には大麦βグルカンという、水溶性の食物繊維が豊富に含まれています。
水溶性の食物繊維は強い粘り気を持っているので、糖や脂肪を吸着して身体の外へ排出してくれます。
そのため、太りにくい身体を作るのに役立つという嬉しい効果が期待できます。
食物繊維
また、食物繊維には血糖値の急上昇を抑えてくれる働きがありますから、
この作用も脂肪の溜まりにくい太りにくい身体を作る為には効果的です。
もちろん、食物繊維には腸内環境を整える働きもあり、便秘解消にも効果があります。
健康の要でもある腸の状態を良くすることで美容と健康に効果を発揮してくれること、間違いありません。
セカンドミール効果
さらにもう一つ、もち麦にはセカンドミール効果があります。
これは、朝もち麦ご飯を食べると昼食まで糖質の吸収を抑えてくれるという効果です。
大麦βグルカンの持つ、水に溶けると水分を吸収してゼリー状になり胃の中の食べ物を包んで腸へ運ぶという効果があります。
朝食時(ファーストミール)では糖の吸収を53%抑制し、昼食時(セカンドミール)時にも44%抑制してくれるというというのです。
美味しく食べて健康効果もあるこの働きは見逃すことが出来ませんね。
もち麦って何?
ここまで、もち麦のカロリーは、とか、もち麦の栄養成分は、
とか言ってきましたが、そもそももち麦とはどのようなものなのでしょう。
大麦の種類の一つがもち麦です。
大麦は麦茶、ビール、麦焼酎などの原料になります。
パンやパスタ等の麺類、お好み焼きやタコ焼きなど原料になる、
小麦に比べるとあまり馴染みがないですね。
大麦はビールや麦焼酎の原料になる二条大麦と麦茶の原料になる六条大麦、
うるち性の押し麦ともち性のもち麦に大別できます。
お米もうるち米ともち米という種類がありますが、それと同じです。
うるち性は粘り気が低い物、もち性は粘り気の高い物で、
この粘り気の違いは、含まれるデンプンのアミロペクチンがもたらしてくれる効果によるものです。
押し麦ともち麦の違い
もち麦はもち性の大麦です。
押し麦はうるち性の大麦で、精白後に蒸してでぺったんこに押しつぶしてありますから、
見た目ももち麦とは違ってわかりやすいと思います。
さらにもち麦は、炊いた時に給水が白米と同じになるように、
外皮を一部残して製造されていますから、外皮の栄養も残されているのです。
白米に混ぜて炊く麦を選ぶ時、押し麦ともち麦の違いがあいまいで何となく選んでいた方もいらっしゃると思います。
押し麦ともち麦の違いは分かって頂けたのではないかと思います。
大麦の歴史
もち麦は、大麦のの一種です。
ですので、そんな大麦の歴史について、簡単に説明します。
大麦は世界最古の穀物の一つで、ダントツの食物繊維の量を含んでいます。
紀元前6000年のころ、メソポタミア文明発祥の地である
チグリス・ユーフラテス川の近くの地域で栽培が始まったと言われています。
日本には1800年ほど前の稲作が始まった弥生時代に、
中国から伝わったらしいという古い歴史があります。
ビタミンB群を多く含む麦は、明治時代には死の病と言われていた脚気の予防に効果を発揮しました。
まとめ
もち麦に関するまとめはご参考になったでしょうか。
白米1合にもち麦50gと追加の水100mlを加えて普段通り炊き上げるだけで手軽にもち麦ご飯が出来上がります。
たまにはもち麦を白米に混ぜて炊いてみませんか?
白米だけの時と違った食感が楽しく美味しく感じますよ。
また、もち麦はモチモチなので良く噛んで食べることになり、少ない量でも満足感が得られます。
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